よしべや自然博物館

電視観望3年目に入りました。
相変わらず、通信販売とSNS頼りに頑張ってます。
天文未熟者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録4093(水星 at Mak127)

2024-12-26 01:00:00 | 太陽系内
2024/12/25 AM6
水星/Mercury
西方最大離角(太陽の西側で一番離れて見える時)
光度-0.3、視直径6.7秒、輝面比63.8%
画像イ、SharpCapPro惑星ライブスタッキング(8192フレーム)
月のように欠けた水星
(Mak127+×2バロー+ASI715MC、UV IRcutフィルター、VirtuosoGTi)
内惑星(地球の内側を公転する惑星)の水星や金星は、月のように満ち欠けして見えると小学生の時、図書館の本で読んで知りました。
あれから約60年。
『あなた』『そこの館長!』『私、それを自分の目で確かめたわよ。』
(綾小路君麿のCDをBGMに;^^)
チョット、ハイになってます(^_^)

閑話休題

午前2時起床、30分過ぎから本年2度目のスピカ食(月によるおとめ座α星スピカの遮蔽)祭りに参加(Xは本当に祭りの様相)。
5時すぎより、SeestarにするかMak127にするか迷いながら、玉砕覚悟でMak127を選択・準備。
5時半すぎ、月でVirtuosoGTiの1スターアライメント。コントロールソフトのSynScanProには、待機出来そうな恒星が見あたらず、暫く迷ったあと、見えない水星をターゲットに導入してそのまま追尾。午前5時50分ごろ、目視で水星を確認。ファインダーで手動導入。
SharpCapProでRaw動画(3000フレーム)2本撮り(画像処理中)。その後、惑星ライブスタッキングで8192フレーム2枚、更にRaw動画1本。しめて27Gbyte消費。
画像イの欠けた水星をパソコン画面で見た時は、またもや感無量でした(SeestarS50では写せていない)。

新しい天体観測用パソコン2.5渋沢号(Let’s Note CF-SV7)に感謝。安定した動作で良い仕事してくれました。
(2.5渋沢号については、こちら、SharpCap用パソコン購入・設定

画像ロ、惑星ライブスタッキング中の画面
画像ハ、観望後の空。目では水星が見えているが、画像には写らず。

画像ニ、綺麗な朝焼け。電視観望始めた頃は頭に来ていた電柱も電線も気にならず(^^;

(最近、この電線の間からSeestarで木星やガリレオ衛星撮ってますし;^^)

夕方、いつもの金星

木星とおうし座のアルデバラン

今日は夜から曇り予想なのと、一息ついたこともあり休憩します。

観望データ)
場所 自宅べランダ
日時 2024/12/25 AM5:40~6:15(西方最大離角)
(主鏡)Mak127+×2バローレンズ(Vixen)+ASI715MC+UV IRCut
(ガイド)なし
(架台等) VirtnosoGTi、iPhone7、Let's Note CF-SV7(Mem.8G、SSD 512G)、SharpCapPro4.1

参考資料等






星見娘で電視観望4223(紫金山アトラス彗星 まとめ)

2024-12-21 01:00:00 | 太陽系内
紫金山アトラス彗星 Tsuchinshan-ATLAS C/2023 A3 まとめ

1、PNGアニメーション無限ループ
(Seestarで撮影、1枚約5秒表示6枚)

観望データ
1枚目2024年10月18日午後06時過ぎ
(30秒3枚、自宅)、6枚目にも配置
2枚目2024年04月25日午後09時過ぎ
(10秒15分、自宅)
3枚目2024年04月28日午後12時前
(10秒36分、自宅)
4枚目2024年07月04日午後09時前
(10秒10分、自宅)
以上Seestar S50によるライブスタック
5枚目2024年10月01日午前05時頃
(風景モード動画から作成した9枚のPNGファイルを
SI9バッチメニューからの手動コンポジット、海岸)

2、11月3日午後6時頃自宅にて

(FMA135+ASI585MC+VirtuosoGTi、30秒露出5分のライブスタック)
「やった。私にもSeestar以外で撮れた!綺麗じゃん。明日は、尾もっと長く写すぞ!」と張り切ったが、上の機材で撮れる様な日はしばらく無く、諦めてしまった。残念(^^;
彗星観望用のCBPフィルター(コメット・バンド・パス・フィルター)を初めて彗星観望に使用。大袈裟だが、なんか感無量だった。

3、1、以後12月5日までSeestarS50で
1)11/04
写りは悪いがまだまだ立派

2)11/30 
寂しくなったが、これまでの観望してきた彗星より立派
3)12/05 
彗星とはわかる姿だがずい分暗く小さくなった。

感想)
世界中が見える見えないで大騒ぎした紫金山アトラス彗星。ネットでは彗星祭りもありました。一番条件の良い時は逃しましたが、私も観望することができて良かったです。
悪天候中、他の方のブログやツィートに「いいね」を押し続け、心の中はみんないいな私も一瞬でも見たいと思う日々が続きました。
10月1日、10月19日の観望でSeestarをコントロールするスマホに彗星が写った時は、ビックリしながら『私にも見えた』と感無量。
残念ながらへール・ポップ彗星以来の肉眼での観望は適わず。星座ビノでほんの一瞬2回見えたのみ。館長に見せてあげられなかったのが心残りです。
いつものことですが、Gooblogの先輩方をはじめネットで有益な情報を発信頂いた皆様に感謝申し上げます。m(__)m
特にいつも勉強させて頂いているStarlight Terraceさんのブログでは観望計画や観望に適した場所を教えて頂き継続して観望することが出来ました。(山の上からの観望計画は熊の目撃情報で立ち消えたのが残念でした;^^)1や3の画像を見返すと、彗星ってこんな天体なんだということや、ネットで発信されている皆さまが伝えたいことがより理解された気がします。改めて深く感謝申し上げます。m(__)m









星見娘で電視観望4221(水星、準惑星ケレス)

2024-12-18 01:00:00 | 太陽系内
惑星 水星/Mercury
準惑星 ケレス/セレス/Ceres
   (発見時は惑星、その後小惑星、そして現在は準惑星に再分類)

2024年12月17日朝6時より、
SeestarS50での太陽系の主な天体(水金地火木土天海冥)も残すは水星だけとなり、12月25日に西方最大離角を向かえる水星の観望に練習のつもりでチャレンジしてみました。またまたビギナーズラックか、例の如く見えちゃいました。双眼鏡使って肉眼でも。人生初めての水星観望。

*西方最大離角・・・太陽の西側に一番離れる時、水星・金星(内惑星)の朝方の観望好機となる。

1、水星
画像イ、導入直後(4倍モード)

画像ロ、露出・ゲインの調整
(太陽の影響が出はじめるまでの時間との戦いもあるのでアバウトです)

画像ハ、15秒Raw動画からのスタック(4倍モード)
水星の形をSkySafariで調べると三日月過ぎのお椀が凹んだ形。形までは写せませんでした(^^;
この時のSkySafariの位置情報


画像ニ、撮影後、Seestarに取り付けたファインダーから目視できない水星の位置を確かめる
中心より下に電線が見え、双眼鏡(口径5cm、7°)で、覗くと電線の少し上に星が見えた。
やった水星だ!と興奮しました。
いつもはジャマもの扱いの電線にこの時は感謝(^^;

画像ホ、水星観望直後の空の様子(iPhoneSE3で撮影)

星1つも見えてない(^^;

*導入まで
朝6時にベランダに出ると、既に山は夜明けの様相。遅かったかと焦りながら上空を見ると星が2~3個見える。急いでSeestarをセット。SkyAtras(星図)で調べると、うしかい座のアークツゥルスかも。導入・・・成功。これでSeestarと空がリンクされた。一安心。

次に、肉眼では星がまったく見えないが、水星より少し上で明るめの星を探す。さそり座のAcrabを発見、導入・・・成功。もしかしての気持ちで、久し振りに心臓が高鳴る。

そしていよいよ水星導入。
成功。\(^o^)//    (画像イへ戻ります)
(星雲・星団モード導入後、太陽系モード水星に切り替えました)

360°山に囲まれたよしべやからは、一生見ることがないと思っていただけに嬉しかったです。
なお、南東方向の山の高度をSkySafariのデータと観測の様子から類推すると約6°。今後の観測に役立ちそう。

12/18AM6:05追加)
百聞は一見にしかずとはよくいったもので、1回見たから、本日は、SkySafariと双眼鏡で水星の観望に成功しました(^^;
さらに、6:20 もう1回行ってきました。星座ビノで水星確認。肉眼では全く見えず。

(iPhone7を星座ビノに押し付けて手持ちで撮影。トリミングあり。水星写ってません;^^)

12/19AM6:30追加)
6時ちょうどにステラグラスで水星の観望に成功。1度見えるとステラグラス外しても普通に見えてました。iPhoneSE3での撮影は難航(画面上では見えたり見えなかったり)。7枚写してどうにか1枚。6時20分からSeestarS50で、太陽系モード水星で自動導入失敗。手動導入しましたが写りませんでした(^^;

(撮影時刻6時14分)
さらに追加、後で調べ直すと残りのiPhoneの画像にも写ってました(^^;

拡大すると


2、準惑星ケレス

ケレスは、小惑星帯に存在する準惑星。知られている太陽系の天体の中で33番目に大きい。

2年前、初めて注文したCMOSカメラが、PlayerOneのCeres-Cで、名前繋がりで、何時見たい天体リストに入れてました。冥王星観望時の学習で、準惑星が5つありその中にケレスを発見。見てみようかと。

こちら夜の観望なので導入は簡単で、検索からCeresと打ち込めばOK。

問題はどれがケレスかを見つけることでしたが、こちらは、SiriLのSolar System Objectsで、プレートソルブとアノテーションが可能とわかり解決。
(実際は、SkySafariの星図と比べて、観望時に確認していました。8等級なので意外に確認が易しかったかな。退路があると気持ちに余裕ができたからかも;^^)

画像へ、11/27、10秒露出10分のライブスタック

画像ト、右、SiriLのアノテーション
(文字が読めるように強調)
画像チ、導入画面


これで、水金(地)火木土天海冥+ケレスの七惑星+2つの準惑星が観望済になった(^_^)


参考資料等
02) Seestarマニア Junpyさんのサイト
03)Constellation StellarScenesさん『星座』へのリンク

電視観望の記録等関連Blog

(蛇足)
水星は、常に太陽の側にいて、太陽が水平線(地平線)から出るまでが勝負。今回も太陽との開きは約10°、そこを山に隠されては万事休す。
山の高さはわかっても、観測場所からの山の高度なんて解りませんよね(^ ^;
南東から南方面は、Seestarによる観望を通して、高度20°ぐらいなら観望できることを経験していました。
最近、金星の観望をルーティンワークにしていて、南西の山に沈む金星を木の間から撮れないかと何度か試していました。失敗したのですが、このことを通して、プラネタリウムソフトの星図と比べ、南西の山の高度が約10°と少しということがわかりました。
これまで20°ぐらいと思っていたのが半分だった!そして、南東の山の高度はそれより低い。これは水星観望ワンチャンあるかと考え、iPhone手持ちで計測アプリで水星が登りそうな場所を測ると約8°。これは行けるかもと。それでいろいろ調べて試してみました。見えて良かった(^^)









星見娘で電視観望4203(冥王星)

2024-11-27 01:00:00 | 太陽系内
準惑星 冥王星(Pluto)
画像イ、11/24、30秒露出30分のライブスタック
(写真アプリで明るさ強調、光かぶり凄いが臨場感優先で;^^)
冥王星は2006年までは惑星とされていたが、今では準惑星(Dwarf planet)の冥王星型天体に分類されている。小学生のころ『水木地火木土天海冥』と太陽を回る惑星を覚えた者として、惑星で無くなっても見てみたい天体。
実はSeestarを購入してから、過去5回ぐらい観望している。ただ、観望してもどれが冥王星かわからないので(^^;

今回は画像イの元をじっと見て星の配置を覚え、観望中からいろいろ調べる。たどり着いたのは、SkySafariのスマホ版。星の配置同じ(^_^)v
画像ロ、SkySafari画面スクショ(冥王星は強調されて表示されている?)
そして私の結論。
画像ハ、ライブ画面スクショ
画像ニ、該当部分拡大・調整
念のため、Astapで恒星図にない星を検出
画像ホ、AstapのUnknown star annotation
(SiriLで処理後、Astapで強調・Jpeg保存、該当部分トリミング)
同じ星が検出されたので、まあ間違いないでしょう(^_^)

昔、プレートソルブやアノテーションが一般的ではない時代は、素人が簡単に見れるものでは無かったのに、今は初心者が自宅のベランダから冥王星が見れる。すごい時代になったもんだ。

なお、SeestarS50は、(空の状態にもよるが)3分程で、16等星まで写るとのこと。詳細は、次の今村先生のブログで


一度読んでいたが、理解できてなくて、観望後読み返して、『そうだったのか』という感じ。なお、この日の冥王星はSkySafariによると15.2等。ステライメージとAstapを使うと割と簡単に測光もできそうなので今後の課題。

『水金・・・冥』で残るは水星。360°山に囲まれたよしべやからは難しい(^^;
まあ、諦めずに頑張る(^^;

とブログを書き終えて予約投稿し、惑星のアノテーションできないのといろいろ試していたらSirilであっさり出来ちゃいました(^^;

Fitsファイルを読み込み
右クリックから、Solar System Objectsをクリックで、Plutoの表示(^^;

嬉しいような、力が抜けて疲れがドッと来たような~複雑な気分。

参考資料等
02) Seestarマニア Junpyさんのサイト
03)Constellation StellarScenesさん『星座』へのリンク

電視観望の記録等関連Blog
10)太陽系内天体まとめ(2023)
電視観望の記録183(2023年 太陽系内天体まとめ) - よしべや自然博物館

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(縮尺は観望したイメ一ジで作成、金星は4月22日撮影)天体観望始めて1年と少し。2023年も終わろうとしていますが、画像のような太陽系内の天体を観望することができました。3...

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電視観望の記録4085(2024/11/03 紫金山アトラス彗星 at FMA135)

2024-11-08 01:00:00 | 太陽系内
紫金山アトラス彗星 Tsuchinshan-ATLAS C/2023 A3
2024/11/3午後6時頃
画像イ、CBPフィルター使用、約8秒露出約5分間のライブスタック
(SiriLでトリミング・画像調整)
画像ロ、SiriLでアノテーション
画像ハ、SkySafariによる観望位置


機材)
FMA135+ASI585MC+VirtuosoGTi+CBPフィルター
SharpCapPro4.1、SynScanPro on Windows10

グリーンハンドよしべ~には、Seestar以外での観望は無理だと、半分諦めていた紫金山アトラス彗星。撮れました(^_^)/
『やればできる何事も』・・・SharpCapとSynScanの使い方忘れていて、3日かかったけど(^^;

構図は少し不満が残りますが、未熟者無理しないの精神で。
CBPフィルター(コメット・バンド・パス・フィルター=彗星用フィルター)も、初めて彗星観望に使えて感無量。

兎に角、撮れて良かった。

*)元は4K画質、Parallels Toolboxの解像度変換で、解像度を落としてアップしてます。
*)撮影情報
[ZWO ASI585MC]
Capture Area=3840x2160
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Exposure=7.786s
SynScan App Driver=RA=18:10:44.5,Dec=+04:31:06 (JNOW)
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