よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

眼視観望の記録001(2023/09/28 月、土星)+中秋の名月

2023-09-30 05:00:00 | 太陽系内
新たなるシリーズ開始です。(^ ^;

メダカ部屋での130PDSのテスト電視観望が終了し、赤道儀化AZ-GTiには、SKYMAX127+ASI585MC+ASIAIRを搭載し木星を撮影。VirtuosoGTiには、130PDS+40mmアイピースでベランダから月の観望しようと決めた。

今回も新兵器投入。Ⅹ(ツィッター)で教えてもらって購入したスマホホルダー。いつものように5km先の電波塔で試写すると、不器用な私でもいけそうな感触があった。(画像②,③)
なお、撮影スマホは、iPhone7、iPhoneSE3。

以下9月28日撮影。最後の1枚のみ9月29日中秋の名月。

画像①山から昇る待宵(小望月)
『江戸川や月待宵の芒船(小林一茶)』(資料7)
画像②回転、トリミングあり(元は○に写っている)

画像③②とは別画像、デジタル拡大、回転トリミング

画像④ここまで薄明かりの中での撮影。

画像⑤ここから日没後、画像④から40分後。

画像⑥
画像⑦

画像⑧

解像度では電視観望でスタックした画像に負けるけど、これ結構楽しかった。肉眼で見た姿に写るので、観望の記録として最適かもしれない。
なお、画像⑤~⑧は、ピントや明るさをいろいろ変えて撮影。『写真』アプリの調整もいろいろ。

そうしている内に、月の近くに土星がいることを思い出す。(9月27日のGooblogで教えてもらいました。)土星も見るかとチャレンジ。土星、小さい。アイピースを40mm、26mm、24mm-8mm可変、最後は4mmアイピース。倍率は約160倍。ピント合わせるの大変。取りあえず撮れました。(ピントはずしてます。)
月の2倍以上の時間かかってます。

画像⑨土星(SVBONY104mmアイピース使用)←訂正しました。m(_ _)m

画像⑩スマホデジタルズームあり
最後は、X(ツィッター)に投げた土星の動画へのリンク

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)林 完次著「宙ノ名前」光琳社出版

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)APEXEL 望遠鏡用カメラアダプター

  


中秋の名月(満月)次に中秋の名月が満月になるのは2030年とのこと。


















電視観望の記録168(ぎょしゃ座 M37、M38散開星団)

2023-09-29 05:00:00 | M天体

ぎょしゃ座 M37散開星団(NGC2099)、M38散開星団(NGC1912)
画像①M37、UV IR-Cutフィルター使用、トリミングあり

画像②ASIAIRによるアノテーション、文字強調、トリミング

画像③スカイアトラスによる写野

画像④M38、UV IR-Cutフィルター使用、トリミングあり

画像⑤ ASIAIRによるアノテーション、文字強調、トリミング

画像⑥ スカイアトラスによる写野


ぎょしゃ座のメシエ天体の3つの内の2つ、M38は記録150で、口径3cmのFMA135の観望記録を既にアップしている。今回は口径13cmの130PDSでの記録。
今回のメダカ部屋(北東の星空)の13OPDSによるテスト観望で大きな収穫は、散開星団の美しさを感じられたこと。3分間のライブスタックでも暗闇の中で見るiPadminiの画面は、充分に美しい散開星団の輝きを見せてくれた。
しかし記録画像の美しさは別問題らしい、昨日の夜は美しかったのに・・・本当に同じもの?となってしまう。
資料1の中西さんの本の写真は、さすがプロ、ノイズも無く、星の色も正確。美しい星空という感じ。
精進あるのみ。

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)ぎょしゃ座 - Wikipedia

8)M36 (天体) - Wikipedia

9)M37 (天体) - Wikipedia

10)M38 (天体) - Wikipedia


電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の記録150(ぎょしゃ座 M38散開星団+M31他) byFMA135

03)電視観望の記録165(ぎょしゃ座 M36散開星団)


2023年9月20日午後11時半頃、晴れ(所々雲)
メダカ部屋観測所
ぎょしゃ座 M37散開星団(NGC2099)、M38散開星団(NGC1912 )
130PDS+ASI585MC+赤道儀化AZ-GTi+ASIAIR Plus32G+UV IR-Cutフィルター+iPadmini6
Raw8、Area3840x2160、Gain=252、Exposure=3s×60frames、約32.5°C、ライブスタック
iPadmini6上でスクショ。「写真」アプリで、各調整など
AIで写真高画質アプリで、ノイズ処理



電視観望の覚書011(木星・PA)

2023-09-28 05:00:00 | 覚書・機材
現状の整理
1)木星・シーイングについて
画像①記録159の画像をiPad mini6上で、『AIで写真高画質』アプリで高画質化
(SKYMAX127+Neptune-CⅡ+VirtuosoGTiで撮影)

画像②木星とガリレオ衛星(ASIAIR画面のスクショ)
(130PDS+ASI585MC+ASIAIR+赤道儀化AZ-GTiで撮影)

画像③動画撮影した木星の再生画面のスクショ
(130PDS+ASI585MC+ASIAIR+赤道儀化AZ-GTiで撮影)

記録159で木星撮影の方針を決め、電視観望した後、1日2~3枚の動画を撮影してきた。
3日ほどで比較的容易にNeptane-CⅡの写野内に導入できるようになり、VGAサイズ10000framesの撮影を続けたが、画像①を越えるものは1枚も撮れず。
やはりバローレンズ必要かと、2倍バローレンズをつけて、撮影したが、これでも画像①は超えられず。
おまけに、F5の130PDSに負けている(画像③)ような気がする。なぜ?

理由を考えて辿り着いたのは、『シーイング(seeing)』という天文学用語、大気の影響で天体はボケたり、揺らいだりして見える。そのポケぐあいを表す言葉。(もっとも天文学の世界では、点光源である星像をチェックしていて直径を分秒単位で測り、その数値で表すとのこと。日本では平均2秒角程度、すばる望遠鏡のあるマウナロア山の山項では0.6秒角と天文学辞典に記載されていた。)

ネット上の上級者の方々からは『シーイングが良かったので、綺麗な木星が撮れた』『強風で期待して無かったが、思ったよりシーイングがよく・・・』などの表現が多く見られる。

今回の木星撮影を通して、『シーイングって何に?』と考えさせられた。アマチュア天文ファンはどうやってシーイング判断している?』まさか秒角は、測ってないと思う。

私の今の結論は、文字どおり『シーイング』i.e,『見て』判断している。パソコン画面上で、綺麗めに見えた時、シーイングは良い。そんな時の撮影でないと、パソコンの容量食うだけになる(空き容量45Gの内、3日で20G消費してしまった)。画像①を写した時は、パソコン画面上で、細かな模様がちらちら見えていた。これを頭に置いてもうしばらく木星の撮影を続ける。

なお、シーイングを克服して、リアルタイムに回折限界にせまる結像性能を実現する技術を補償光学というらしい(資料1)。

もしかしてASIAIRは、そのいくつかを実装してる?


2)PA(極軸アライメント)、他
画像④

130PDS+赤道儀化AZ-GTiによるテスト電視観望は、画像④の極軸アライメントの結果を持って終了とした。
もう少し追い込みたい気持ちもあったが、2~3回このあたりの5分円のあたりをうろうろしており、ASIAIRの日本語マニュアルに触れられていた追い込みの難しさも頭によみがえり、ここで終了。ただ130PDS搭載では最良の結果でこのあとの電視観望に期待に胸膨らむ。雲も少ない。

結果・・・M33をはじめ全敗。世の中難しいものです。私でもわかる光かぶり・・・月が恨めしい。『フィルター変えろよ。QBPもCBPも持っているんだろ!』・・・空耳?

130PDS+ASIAIR Plus +赤道儀化AZ-GTiでの電視観望(メダカ部屋:屋内)について
①PS Alignで、PA合わせた程度でも、電視観望は問題なく実施できた。
②ASIAIRのプレートソルブは素晴らしく、小刻みにプレートソルビングを繰り返しながら、目標天体を導入してくれる(中心からすこし左上にズレる。私の個体だけ?)。木星の導入も可能であった。
なお、画角的には、SKYMAX127でもプレートソルブは可能らしい。
③ということで、このシステムでは、ファインダー類はいらない。JUNZOさんの本のとおり。



参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)天体望遠鏡で惑星を観察しよう~ビクセン Vixen

8)天体望遠鏡の選び方 | ビクセン Vixen(『倍率による見え方』あり)

9) 木星 - Wikipedia

 

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の記録145(木星 2ndショット+1 撮って出し) 

03)電視観望の記録143(土星 1st、2ndショット) 

04)電視観望の記録145(続き 木星・土星) 


06)私のベスト(^^;
電視観望の記録181(2023/12/08 木星) - よしべや自然博物館

電視観望の記録181(2023/12/08 木星) - よしべや自然博物館

2023年12月8日木星①20本撮りからの1枚夕方、木星を導入すると、見て驚き、木星ハッキリ見える。これがシーイング良い状態かと感心する。撮らねば撮らねばと焦る。結局1番シ...

goo blog

 


 



電視観望の記録167(さんかく座銀河 M33渦巻銀河)

2023-09-27 05:00:00 | M天体
さんかく座 M33渦巻銀河 by 130PDS+ASI585MC
画像①UV IR-Cutフィルター使用、18分30秒のライブスタック、ダーク補正あり、トリミングあり

過去ブログからの引用
さんかく座銀河M33は、天の川銀河、アンドロメダ銀河と共に局所銀河群に属し、地球からの距離300万光年と推定され、アンドロメダ銀河と共に肉眼で見える最も遠い天体とWikipediaにある。
さらに詳しい内容は、参考資料8)より、肉眼で見える見えない論争に触れられ、面白いです(^^;

画像②ASIAIRによるアノテーション、若干の強調、トリミングあり

画像③スカイアトラスによる写野


よく写りました。月齢9.5、雲もある。PA(極軸アライメント)を行い、ダークファイルを用意して、ライブスタック20分制限ギリギリまで写した。初心者にはノイズや迷光の区別もつかないので、兎に角よく写ったとしかわからない。画像③に近いところまで写っているので、これで記録を残しておく。

ライブスタック中からNGC604等のHⅡ領域の赤がはっきりと視認できる。観望後、回転花火の赤が出ないかと画像処理頑張ってみたが、全体が赤くなり、それは無理だった。やればやるほど悪くなる初心者の悲しさ。

最後に、電視観望の裏技のライブスタック画面の撮影も記録として残しておく。

画像④ライブスタック中のiPadmini6の画面をiPhoneSE3で撮影


(覚書)
様々な調整の成果(?)、130PDSでの10秒露出が可能になった(まだズレはあるが星は○く写る)。10秒露出最初のライブスタック画像。

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)さんかく座 - Wikipedia

8)さんかく座銀河 - Wikipedia

9)NGC 604 - Wikipedia

10)NGC 592 (HⅡ型放出星雲)-英語版 Wikipedia

11)NGC 595 - Wikipedia

12)IC142 (HII region)~In The Sky.org

13)IC143 (HII region)~In The Sky.org

14)HII領域 - Wikipedia

 

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の記録149(アンドロメダ座 M31、M32、M110、NGC206) 

03)電視観望の記録150(ぎょしゃ座 M38散開星団+M31他)  M33 1stショット

04)電視観望の記録155(さんかく座 M33銀河) by FMA135

05)電視観望の記録164(さんかく座銀河 HⅡ領域NGC604他)

06)電視観望の覚書008(天体カタログ M、C、Sh、Cr、Mel)

 

2023年9月25日午後9時頃、晴れ(所々雲)、月齢9.5
メダカ部屋観測所
さんかく座 M33渦巻銀河(さんかく座銀河、NGC598)
13OPDS+ASI585MC+赤道儀化AZ-GTi+ASIAIR Plus32G+UV IR-Cutフィルター+iPadmini6
Raw8、Area3840x2160、Gain=252、Exposure=10s×111frames、ダーク補正あり、34.1°C、ライブスタック
iPadmini6上でスクショ
Affinity Photo2で画像処理
『写真』アプリで、各調整など



電視観望の記録166(アンドロメダ座 M110楕円銀河)

2023-09-26 05:00:00 | M天体
アンドロメダ座 M110楕円銀河(M31の伴銀河、NGC205)
画像①UV IR-Cutフィルター使用、トリミングあり

画像②ASIAIRによるアノテーション、トリミング・強調あり

画像③導入時のスカイアトラスによる写野

M110は、メシエ番号を持つ最後の天体。M32などと同じようにメシエさんのスケッチが残っているらしい。しかし、メシエカタログには掲載されず、1966年にイギリスのジョーンズさんがM110の名前を提唱し一般に広まり定着したとの歴史を持つ。M31アンドロメダ銀河の伴銀河の中で、M32に次ぐ大きさを持っているとのこと。

さすが口径13cmの130PDS、銀河らしい姿を写してくれた。満足。


参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)アンドロメダ座 - Wikipedia

8)アンドロメダ銀河 - Wikipedia

9)M110 (天体) - Wikipedia

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の記録101(アンドロメダ座 アンドロメダ銀河中心部) 満月下

03)電視観望の機材008(ZWO ASIAIR Plusその3 曇り空テスト観望)

04)電視観望の記録149(アンドロメダ座 M31、M32、M110、NGC206) 

05)電視観望の記録150(ぎょしゃ座 M38散開星団+M31他) 

06)電視観望の記録153( アンドロメダ座 C28散開星団) 

07)電視観望の記録161(アンドロメダ座 M32楕円銀河)

08)電視観望の記録162(アンドロメダ座 M31中心部 4th)

09)電視観望の覚書008(天体カタログ M、C、Sh、Cr、Mel)

2023年9月19日午後7時半頃、晴れ(所々雲)
メダカ部屋観測所
アンドロメダ座 M110楕円銀河(NGC205)
130PDS+ASI585MC+赤道儀化AZ-GTi+ASIAIR Plus32G+UV IR-Cutフィルター+iPadmini6
Raw8、Area3840x2160、Gain=252、Exposure=3s×100frames、32.4°C、ライブスタック
iPadmini6上でスクショ。
Affinity Photo2で画像調整
「写真」アプリで、各調整など