よしべや自然博物館

電視観望3年目に入りました。
相変わらず、通信販売とSNS頼りに頑張ってます。
天文未熟者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の覚書023(今さらながらに「星雲」とは)

2024-12-14 00:59:00 | 覚書・機材
星雲(nebula)とは
 宇宙に漂う、重力的に結びついた小さな物から成る天体
 *小さな物→宇宙塵・星間ガス
1、暗黒星雲(dark nebula)とは
 光を放たない星雲
 例、馬頭星雲B33
2、散光星雲(diffuse nebula)とは、
 光を放出している星雲
 例、M42オリオン大星雲(輝線星雲と反射星雲などの複合体)
1)反射星雲(reflection nebula)とは、
 光を反射している星雲
 *近くの恒星などの光を反射しているため、元の恒星とスペクトル型が一致する
 例、IC2118魔女の横顔星雲・・・近くのリゲルの光を反射。
2)輝線星雲(emission nebula)とは、
 光を放っている星雲
 *実体は高温のガス(電離ガス)。エネルギーは近くの恒星(光源)などから供給される。
特に、
HⅡ領域(HⅡ region)とは、
 電離された水素が光を放っている天体(星雲)。
 *光源となる恒星は若い大質量星。
②惑星状星雲(planetary nebula)とは、
 古い白色矮星を光源(主に紫外線)とする星雲
例、リング星雲(こと座)
③超新星残骸(supernova remnant,SNR)とは
 恒星が超新星爆発したのちに残る構造
*爆発の際の衝撃波による圧縮加熱やシンクロトロン放射の吸収により、水素が電離させられ発光することから、輝線星雲の一種として扱うこともあるとのこと。
例、かに星雲(おうし座)

翻訳読んでると、ビミョーな表現と誤訳(?)で頭が混乱してくる事がよくあるので、まとめてみました。

参考資料
 

パソコンの覚書001(アレクサでWOL)

2024-11-21 00:59:00 | 覚書・機材
WOL(=Wake on Lan)とは、自宅内外から、低電力待機中(スタンバイ(S3モード)・スリープ(S4モード)など)のパソコンを使用可能に復帰させること。

動機
・画像処理をするメダカベヤから、メインパソコンのある部屋まで、3部屋を通り抜けて電源いれに行くのが少しめんどくさかった。もっともデータ(SSD、HDD、Seestar本体)は持ち運び(^^;
・メダカベヤのMacbook Airから、メインパソコン(Windows11Pro)がリモートで操作できるようになったのでもっと楽しようと欲が出た。

概要
①マジックパケットと呼ばれるデータを該当パソコンに送信できるアプリと、②マジックパケットを受信し、それをパソコンのマザーボードに伝えるLANカード。③LANカードから伝えられた情報をもとに復帰できるパソコン(マザーボード+CPU)が必要。さらに④マジックパケットの送信をジャマしないようにル―ターを設定することも必要。これらを設定する。

手順
①マジックパケット送信アプリはアレクサアプリのスキルを使用。『アレクサでWOL』でググると、


がヒット。後は指示に従って設定するが、途中で該当パソコンのLANカードのMACアドレスが必要なので、Windows11パソコンの『設定』→『ネットワークとインターネット』→『イーサネット』から、

を調べてメモしておく。

②③こちらの設定はパソコンのBIOS(UEFI)から行う。メーカーにより色々な表現があるが『LANから起動』の項目を『可能』に設定する。

そして、最後に低電力待機モードの確認。
『スタート』から『電源』で
省エネ度はシャットダウン>スリープ>休止状態。『スリープ』・『休止状態』が設定されて無いパソコンもあり、その場合は『電源』から設定する必要があるとか。

④は、無線LANルーターの設定画面を呼び出し、(私の場合はAterm)
『ポートマッピング設定』→追加『エントリ設定』で
・LAN側ホスト:「192.168.×××.255」(255はブロ一ドキャスト:LAN内のネットワーク機器すべてに送信される) or パソコンのIPアドレスを設定。
・プロトコル:UDP
・ポート番号:9番
と設定する。これはWAN(インターネット)からのマジックパケットを通すための設定だが、念のため開けておいた。

(結果)
2日のベ5時間ほどかけて、無事(?)LAN内からWake On Lanが動作。(WANからは未確認)(^_^)/
『アレクサ、パソコンつけて』でパソコンの電源が入るので便利になった。

なぜ5時間もかかった?
・Windows11の使い方忘れていた(^^;おまけにMACアドレスが2つ出てきて、どっちなのという感じ。1つはテレビ視聴ハードのもの?そのたびにアレクサアプリのスキル設定のやり直し。
・WOLが上手くいっても、リモートデスクトップが繋がらないなど・・・ルーター?ウィルス対策ソフト?いろいろ試すのが大変だった。

追加)
スタンバイ(S3)、スリープ(S4)などを対象にするのがソフトWOLの仕様らしいが、マザーボードメーカーの努力か(?)一部のパソコンではシャトダウンなど(S5)からのWOLが可能らしい。私のパソコン(マザーボードZ390M Pro4)もそれが可能だった。(^_^)/

(蛇足)
マイクロソフトの『Remote Desktop』アプリが、いつの間にか『Windows App』アプリに進化していた(^^;

参考)
 (私、04のnoteとYoutubeを参考にさせていただきました。なお、アレクサでWOLができることは、WOLが機能しない - 趣味としての湖沼学で教えていただきました)








星見娘の覚書004(アプリVer2.1 モザイク撮影)

2024-10-30 01:00:00 | 覚書・機材
SeestarアプリVer2.1(Firmware 3.3.1)
2024/10/26アプリ配布開始

2024/10/28
待望のSeestarアプリのVerUp
今回の目玉はモザイク撮影(厳密には切り貼りではなく、重ねのためか、ZWOはSkyAtlasフレーミング機能と言ってます。チュートリアルにはStar Mosaicともあるが・・・)
早速やって見ました。

上画面中央の四角がSeestar S50の画角(約1.2°×0.7°)。
画面左側中央のFramingボタンをタップすると、
モザイク設定(ターゲット・コンポジション・パラメータ設定ボックス)が現れ
画角を1倍~2倍まで拡大でき(つまり約2.4°×1.4°まで撮影範囲を広げられる)

拡大なしで0.3時間が2倍拡大で、1.9時間と、撮影予定時間が約6倍に
(今回の観望は縦横約1.4倍で設定、予定時間は約1時間少し)
一90°~+90°まで画角を回転させられます。

斜めの長方形が設定した範囲。
(βテストでは3倍まででしたが、撮影に時間がかかりすぎるため2倍に押さえられたか?マニュアルでは4倍まで設定出きると書いてありました。)

Framingボタン下の+-で星図が拡大縮小されます。

GOTOタップで導入と撮影開始
1回目の画像撮影中
あと、少しずつ重ねるように撮影範囲を広げてゆきます。

観望中に星図(SkyAtlas)画面に戻ると
今撮影しているところに青い長方形が示されてます。

重ねながら撮影範囲を広げて行く感じ
雲が出てきて28分で中断。
写真アプリで調整。
SiriLで画像処理したら
どうなるかわかりませんが
写真アプリぐらいだと
綺麗に重ねられています。
画角を広げると撮影時間は当然伸びて
今回の設定だと予定時間は1時間ぐらい
雲のお陰でその1/2で終わってしまいました(^^;
どうにか胎児星雲は認識できるので良しとしましょう。
晴れがほしい今日この頃(^^;

今回のVerUp内容

飜訳は参考資料等04)で(^^;

参考資料等
02) Seestarマニア Junpyさんのサイト
03)Constellation StellarScenesさん『星座』へのリンク
04)『SeestarS50 モザイク撮影が可能になったもよう』~『あちくん@上海』さんのブログ

電視観望の記録等関連Blog

電視観望の覚書022(h+χをSiriLで画像処理してみた)

2024-10-05 01:00:00 | 覚書・機材
ペルセウス座 二重星団h+χ(エイチ・カイ)をSiriLで画像処理してみた

左:Seestar25分Jpegを写真アプリで調整
右:Seestar25分FitsをSiriL+StarNetで画像処理
左の画像でも私にとっては充分満足だったんですが(^^;
XではSiriLで画像処理した右のように星の色が鮮やかな画像が流れてくるので私も頑張ってみました(^_^)
手順は覚書021(SiriL⑨画像処理学んでみた 4、1)arcsinh)とほぼ同じなので省略します。
元画像については星見娘4157(ペルセウス座 C14 二重星団h+χ)(右画像も付け加えてます)をご参照下さい。

今回は、SiriL+StarNetに、勾配補正・ノイズ除去専用のGraXpert(AIモデル使用)を試してみました。

作成した画像はAstapとも相性が良く、
読み込んでアノテーションをかけると

星の色あいが少し変わりますが、わりときれいに表示され、アノテーションもきちんと表示されました。
基本を知らず独学でやってるので、毎回良くなった!と思う反面不備が出てきて(^^;
5~6回やり直したところで、館長が充分綺麗と慰めてくれたので終了しました(^^;

画像処理は一日にして不成(^^)

以上です。

参考として、私のブログではSiriL⑤~⑪
に、各⑤~⑩へのリンクを記入しています。

Xでフォローバックして頂いているゴンカネさんのSiriL画像処理のチュートリアル
(私とのやりとりでSiriLのチュートリアルを作ってくれました。)

SiriLでの画像処理の基本は
でよく勉強させて頂いています。

こちらはStarNetを使わずarcsinhで処理したM31(トリミング、回転あり)
StarNet使うとM32が星画像にいってしまうので
今の私のベスト(^^;
館長曰く、『星がうるさい。』たしかに。もう少し星を小さくしたいですね。また頑張ります。

以下は個人的な覚書、用語の羅列ですので、閲覧ご注意下さい。

h+χの処理手順の覚書)
SiriLで
00)トリミング(今回はなし)
01)逆畳み込み
02)PCC(フォトメトリック色補正)
03)Fits上書き保存
GraXpertでFitsファイルを読み込み
04)Background Extraction(AIモデル使用)・・・勾配補正
05)Denoising(AIモデル使用)・・・ノイズ除去
06)Fits保存(ファイル名最後にGraXpertが付け加えられる)
SiriLで
07)06)で保存したFitsファイル読み込む
08)再度のPCC(プートソルブ情報の復活、アノテーションが可能なら省略)
09)StarNet Star Removalより、Starmask、Starless画像の作成
10)Starmask画像をGHSから、Modified arcsinh transform・Human weighted luminanceでストレッチ。さらにGHSで2回目、3回目と小幅にストレッチ。
11)彩度から、星の色を更に強調。必要なら2度3度繰り返す
12)Starmask画像上書き保存
13)Starless画像をGHSで処理、上書き保存
14)Star Recompositionより、再合成して終了