よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の覚書022(h+χをSiriLで画像処理してみた)

2024-10-05 01:00:00 | 覚書・機材
ペルセウス座 二重星団h+χ(エイチ・カイ)をSiriLで画像処理してみた

左:Seestar25分Jpegを写真アプリで調整
右:Seestar25分FitsをSiriL+StarNetで画像処理
左の画像でも私にとっては充分満足だったんですが(^^;
XではSiriLで画像処理した右のように星の色が鮮やかな画像が流れてくるので私も頑張ってみました(^_^)
手順は覚書021(SiriL⑨画像処理学んでみた 4、1)arcsinh)とほぼ同じなので省略します。
元画像については星見娘4157(ペルセウス座 C14 二重星団h+χ)(右画像も付け加えてます)をご参照下さい。

今回は、SiriL+StarNetに、勾配補正・ノイズ除去専用のGraXpert(AIモデル使用)を試してみました。

作成した画像はAstapとも相性が良く、
読み込んでアノテーションをかけると

星の色あいが少し変わりますが、わりときれいに表示され、アノテーションもきちんと表示されました。
基本を知らず独学でやってるので、毎回良くなった!と思う反面不備が出てきて(^^;
5~6回やり直したところで、館長が充分綺麗と慰めてくれたので終了しました(^^;

画像処理は一日にして不成(^^)

以上です。

参考として、私のブログではSiriL⑤~⑪
に、各⑤~⑩へのリンクを記入しています。

Xでフォローバックして頂いているゴンカネさんのSiriL画像処理のチュートリアル
(私とのやりとりでSiriLのチュートリアルを作ってくれました。)

SiriLでの画像処理の基本は
でよく勉強させて頂いています。

こちらはStarNetを使わずarcsinhで処理したM31(トリミング、回転あり)
StarNet使うとM32が星画像にいってしまうので
今の私のベスト(^^;
館長曰く、『星がうるさい。』たしかに。もう少し星を小さくしたいですね。また頑張ります。

以下は個人的な覚書、用語の羅列ですので、閲覧ご注意下さい。

h+χの処理手順の覚書)
SiriLで
00)トリミング(今回はなし)
01)逆畳み込み
02)PCC(フォトメトリック色補正)
03)Fits上書き保存
GraXpertでFitsファイルを読み込み
04)Background Extraction(AIモデル使用)・・・勾配補正
05)Denoising(AIモデル使用)・・・ノイズ除去
06)Fits保存(ファイル名最後にGraXpertが付け加えられる)
SiriLで
07)06)で保存したFitsファイル読み込む
08)再度のPCC(プートソルブ情報の復活、アノテーションが可能なら省略)
09)StarNet Star Removalより、Starmask、Starless画像の作成
10)Starmask画像をGHSから、Modified arcsinh transform・Human weighted luminanceでストレッチ。さらにGHSで2回目、3回目と小幅にストレッチ。
11)彩度から、星の色を更に強調。必要なら2度3度繰り返す
12)Starmask画像上書き保存
13)Starless画像をGHSで処理、上書き保存
14)Star Recompositionより、再合成して終了








電視観望の覚書021(SiriL⑪画像処理学んでみた 5 再合成)

2024-09-25 00:59:00 | 覚書・機材
SiriL⑪画像処理学んでみた
5、再合成(Recomposition)、他

Chris Grayさんのチュートリアル動画の学習記録です。

ブログ主の技量不足によりチュートリアル動画を正確には再現できてません。
未熟者よしべ~の『個人的な覚書』です。

画像処理の流れ
0、ホーム(作業)フォルダー設定など
1、Background Extraction(勾配補正)
2、逆畳み込み、フォトメトリック色補正(PCC)&プレートソルブ
3、StarNet Star Removal(星消し)
4、GHS変換(一般化双曲線ストレッチ変換)
1)星ファイル(Starmaskファイル)→Modified arcsinh transform、彩度補正
2)星消しファイル(Starlessファイル)→GHS(2~3回)、Linear stretch(BP shift)
5、Star Processing→Star Recomposition(再合成)で微調整

前々回

電視観望の覚書021(SiriL⑨画像処理学んでみた 4、1)arcsinh) - よしべや自然博物館

SiriL⑨画像処理学んでみた4、1)arcsinhまたはarsinh(逆双曲線正弦関数、インバース・ハイパラボリック・サイン)によるストレッチChrisGrayさんのチュートリアル動画の学習...

goo blog

 
前回

電視観望の覚書021(SiriL⑩画像処理学んでみた4、2)GHS) - よしべや自然博物館

SiriL⑩画像処理学んでみた4、2)GHS(一般化双曲線ストレッチ変換、GeneralisedHyperbolicStretchTransformations)GHSとは、デジタル現像の解析接続を用いた自然な拡張。詳し...

goo blog

 
とStarmask(星)画像とStarless(星なしor星雲)画像ができたので、この2枚を再合成して1枚に戻します。

画像処理メニューを▼ボタンから呼び出して、
『Star Processing』→『Star Recomposition』を選択すると
画面が切り替わり、合成する2枚を選択するウィンドーがポップアップします。
(私の場合)『開く』ボタンをクリックして、ホームホルダーを開き
上画像のように、(Macの場合)ファイルをドラッグアンドドロップします。
2枚の画像が再合成された画像が表示されました。
チュートリアル動画のChris Grayさんは『もういいな』とか言いながら、これで完成でしたが、グリーンハンドよしべ~はそうはいきません(^^;
さらに調整・・・2つのApplyボタンを押して、閉じるで

完成です!(SiriL上では(^^;)

完成した画像を保存します。(ディフォルト名が用意されているので、名前付けなくて保存されます)。さらに、保存ボタンの横の↓から、名前を付けて保存で、ブログ用にPNGファイルも保存します。

さらに、iPadの写真アプリで調整(^^;
完成です!



電視観望の覚書021(SiriL⑩画像処理学んでみた4、2)GHS)

2024-09-24 00:59:00 | 覚書・機材
SiriL⑩画像処理学んでみた
4、2)GHS(一般化双曲線ストレッチ変換、Generalised Hyperbolic Stretch Transformations)

GHSとは、デジタル現像の解析接続を用いた自然な拡張。詳しくは蒼月城さんの名解説がYoutubeに公開されてますのでそちらを参照下さい。『蒼月城』『GHS』で検索するとヒットします。
まあ、私らスライドバー動かすだけですが(^^;

Chris Grayさんのチュートリアル動画の学習記録です。

ブログ主の技量不足によりチュートリアル動画を正確には再現できてません。
未熟者よしべ~の『個人的な覚書』です。

画像処理の流れ
0、ホーム(作業)フォルダー設定など
1、Background Extraction(勾配補正)
2、逆畳み込み、フォトメトリック色補正(PCC)&プレートソルブ
3、StarNet Star Removal(星消し)
4、GHS変換(一般化双曲線ストレッチ変換)
1)星ファイル(Starmaskファイル)→Modified arcsinh transform、彩度補正
2)星消しファイル(Starlessファイル)→GHS(2~3回)、Linear stretch(BP shift)
5、Star Processing→Star Recomposition(再合成)で微調整

前回SiriL⑨ 4、1)arcsinh によって、星画像(Starmask)の処理が終わったので、今回は星なし画像(Starmask)のGHSによる処理

ア)GHS 1回目
ファイルを開くから、Starlessファイルを開きます。
画像処理メニューのGHSを選択
以下の画面で、①から順に

①Type of stretchよりGHSを選択。
②スライドバーを動かして、パックマンを少し炙り出します。
③画像上でコントラストを上げたい部分をマウスでドラッグして選択。
④スポイトをクリックして、③の場所をSymmetry Pointに設定。背景が暗くなる。
⑤Applyボタンをクリックして、1度目のGHSを終えます。

イ)GHS 2回目
画像上でクリックして、選択範囲を解除。
①Stretch factorのスライドバーを動かして、慎重にパックマンをさらに炙り出します。
②Applyボタンを押して、2回目のGHSを終える。さらに必要ならこれを繰り返したり、他のスライドバーを動かしたりして試します。

ウ)Linear stretch(BP shift)~背景の暗さの調整。
①Type of stretchよりLinear stretch(BP shift)を選択。
②スライドバーや➕➖を使って、背景の暗さを調整します。

エ)必要ならば、画像処理メニューから『彩度』の調整や『Noise Reduction』を試みます。

オ)画像を上書き保存します。

いよいよ最終回 SiriL⑪再合成(Recomposition)に続く



電視観望の覚書021(SiriL⑨画像処理学んでみた 4、1)arcsinh)

2024-09-23 00:59:00 | 覚書・機材
SiriL⑨画像処理学んでみた
4、1)arcsinhまたはarsinh(逆双曲線正弦関数、インバース・ハイパラボリック・サイン)によるストレッチ

Chris Grayさんのチュートリアル動画の学習記録です。

ブログ主の技量不足によりチュートリアル動画を正確には再現できてません。
未熟者よしべ~の『個人的な覚書』です。

画像処理の流れ
0、ホーム(作業)フォルダー設定など
1、Background Extraction(勾配補正)
2、逆畳み込み、フォトメトリック色補正(PCC)&プレートソルブ
3、StarNet Star Removal(星消し)
4、GHS変換(一般化双曲線ストレッチ変換)
1)星ファイル(Starmaskファイル)→Modified arcsinh transform、彩度補正
2)星消しファイル(Starlessファイル)→GHS(2~3回)、Linear stretch(BP shift)
5、Star Processing→Star Recomposition(再合成)で微調整

StarNet Star Removalで、星なしのStarlessと星だけのStarmaskを作成。そのつづき
(ではありますが、何度もやり直しをかけ、前回とは、トリミングの違いにより画像が少し変わってますのでご留意下さい)

画面には、Starless画像が表示されているので

開くボタンから、ホームフォルダーを開き、Starmaskファイルを読み込みます。

読み込むと表示画像が変わり、ストレッチされて無いのでほぼ見えませんが、
気にせず(^^;

画像処理メニューを▼ボタンから呼び出して、上から2番目の『Generalised Hyperbolic Stretch Transformations』(以下GHSと略)を呼び出します。
ボックス右上の『Type of strech』から『Modified arcsinh transform』を選択。

Strech factorのスライダーを7~8目盛りに動かして調整します。(後のスライダーはお好みで) 調整が終わったら右下のApplyボタンを押します。


画像処理メニューから、『彩度』を選び、星の色をお好みに強調します。(必要なら、繰り返す)
上書き保存ボタンから、保存して終了。

以上ですが、覚書。

覚書)
●GHSのポップアップボックスには、Colour stretch modelの選択が用意されていて、『Human weighted luminance』直訳すると『人向けの輝度』がある。散開星団のストレッチに使えそう。(Xのゴンカネさんのツィートで教えていただきました。)
●arcsinhのグラフ
画像処理では、原点(0,0)、(1,1)を通る曲線に変形される。上では変曲点(画像処理では対称点でコントラストが一番高くなる)が原点であるが、これも平行移動等により移動させる。
●arcsinhによるストレッチの特徴
1)低輝度域は急激に明るくなる
2)高輝度域は比較的明るくなりにくい
3)ストレッチの前後で(一部の例外点を除き)色を変えない
(以上、蒼月城さんのYoutube[APTips 010-4/ PixInsight編] Stretch (ストレッチ)Part4各論-3 ArcsinhStretch色を保存してストレッチ』より)

4、2)GHSに続く

参考資料
03)Constellation~StellarScenesさん『星座』へのリンク
04)Siril.orgへのリンク
05)Chris Grayさんのチュートリアル動画へのリンク


06)(逆)双曲線関数について
 日本語版は、英語版の訳。ここに逆双曲線関数のことも書いてあります。画像処理には余り関係ないんですが(^^;読み方ぐらい知りたい。sinhをサイン・エィチではかっこ悪いし(^^;そこで知らべて見ました。今は数学の世界ではarcsinhからarsinhへの記号の変更の過渡期で、arcsinh(アーク・ハイパボリック・サイン)ともarsinh(エリア・ハイパボリック・サイン)とも両方の言い方があるようです(^_^)
昔も今もインバ―ス・ハイパボリック・サインといっとけば間違いないですが(^^;

電視観望の記録等関連Blog












電視観望の覚書021(SiriL⑧画像処理学んでみた3、星消し)

2024-09-12 00:58:00 | 覚書・機材
SiriL⑧画像処理学んでみた
3、星消し(StarNetを用いたStarless画像ファイルの作戒)


Chris Grayさんのチュートリアル動画の学習記録です。

ブログ主の技量不足によりチュートリアル動画を正確には再現できてません。
未熟者よしべ~の『個人的な覚書』です。

画像処理の流れ
0、ホーム(作業)フォルダー設定など
1、Background Extraction(勾配補正)
2、逆畳み込み、フォトメトリック色補正(PCC)&プレートソルブ
3、StarNet Star Removal(星消し)
4、GHS変換(一般化双曲線ストレッチ変換)
1)星ファイル(Starmaskファイル)→Modified arcsinh transform、彩度補正
2)星消しファイル(Starlessファイル)→GHS(2~3回)、Linear stretch(BP shift)
5、Star Processing→Star Recomposition(再合成)で微調整


3、StarNet Star Removal(星消し)
StarNetは、天体画像から、星を消した画像をつくるソフト。本画像と星消し画像から、星だけ画像も作ることができ、星消し画像(Starless)と星だけ画像(Starmask)を別々に処理して、再合成(Recomposition)することで、より良い天体画像を作ることができる。
コマンド版のStarNetは16ビットのTIFFファイルにしか対応してないが、その辺の変換も含め、SiriLが対応してくれるので、クリック2~3回で、Starless、Starmaskの32ビットのFitsファイルを作成してくれる。それでは、

▼ボタンから、画像処理メニューをドロップダウンさせ、まん中より少し下のStar Processingから

StarNet Star Removalを選ぶ。

表示されたメニューの黄色□のところ2ケ所にチェックを入れる。

Executeをクリックすると
コンソールに実行状況が流れ

終了すると
星無し画像が表示される

さらに、ホームフォルダーには、
Starless(星消し)画像と共に、Starmask(星だけ)画像もFits形式で保存される。
ちなみに、Starmaskファイルは

(対数ストレッチで表示)

いよいよ次回は、GHSメニューから、Modified arcsinh transformを使ったStarmaskファイルの画像処理。


ところで、ここまでMacOS14とSiriL1.2.3で作業してきたのですが、誤ってMacOS15にUpdateしてしまったので(^^;ついでにSiriLも1.2.4にUpdateして、続けます(^^;

参考資料
03)Constellation~StellarScenesさん『星座』へのリンク
04)Siril.orgへのリンク
05)Chris Grayさんのチュートリアル動画へのリンク



電視観望の記録等関連Blog