少なからず・・・自宅も今回の北海道地震の影響を受けた・・・。真夜中・・・大きな揺れのあとに停電になった。
僕が住んでいる2階は棚や家具が倒れて床が陶器やグラスが割れ破片が散らばった・・・
真っ暗の中・・・1階の親父達が心配で急いで起きたが・・案の定・・・素足であるいたから一瞬で痛みが走った。
急いで階段を下りたら母親が混乱・・・「何~・・・何なのこれ・・・」と散らばった雑貨や倒れた家具をみて常にウロウロしている・・・。奥の部屋から・・小さな声で「苦しい・・・苦しい・・」と親父の声・・・在宅酸素の機械はもちろん消えている・・。いつも酸素5リットル・・・・。携帯ボンベを使用したがあっという間にメモリが低下・・・このままだとあと10分くらいで酸素がなくなる・・・・親父の遺言は「自宅で死にたい・・・入院は絶対したくない」
けれど・・・救急車を呼んだ・・・・この状況で死なせるわけにはいかないと思った・・・運がよかっかったのか・・・理由を話し5分位で到着・・・・・・この時の酸素濃度が60を切っている・・・反応なし・・・チアノーゼ・・・目も開かず・・
「駄目か・・・」と思った・・・。
母親は先ほど以上に混乱・・・・・母親の混乱を収める余裕もなく「じいちゃん病院連れて行くから家で待っててな。後で必ず迎えに来るから」と伝えて母親1人と愛犬を残し病院へ行った。
その後は色々あり・・・よく覚えていない・・・。
あの日から母親は寝込んだ・・・。
本日・・・自宅の電気が通電されたので入院していた親父が退院・・・・あの状況からまた・・・少しだが復活したようだ・・地震の数日前に倒れて・・意識がなくなり・・訪問看護師から・・・「足が黒くなり始めていた・・・体温が33、6度まで低下」・・・。この状況でも人間は生き返るんだなと驚いていたが・・・今回も・・どうやらあの世から戻ってきてくれたようだ・・。まだ生かされている理由が何かあるんだろうと・・・僕は思っているし・・この生き様を息子の僕に身をもって見せてくれているんだなとも思う。
自宅に着き・・・その音でパジャマ姿の母親と愛犬が玄関からのぞいていた。親父の姿をみて手を振り・・・なんで親父が入院したのかも忘れていたようだが・・冷蔵庫で駄目なものはきちんと片付け部屋は綺麗に片付いていた。
数日間だが・・・離れ離れでいた老夫婦と愛犬1匹・・・・お互いを見て老夫婦2人の安心した笑顔と愛犬の喜びようを眺めていたが・・・その光景に自然と涙が出てきた・・・
親父をすぐベットへ横にして・・・「申し訳ないが俺が出来ることはここまでだから・・・これから会社へ行って来る・・・また停電になったら・・・すぐに助けてやれない・・・申し訳ない」と伝え家を離れた。
親父は間違いなく僕の言葉にうなずいてくれた・・・・母親は僕が会社へ行くことが心配でどうしようもないようだ・・・。
親は僕の性格をよく知っている・・・
親は僕の今の立場をよく知っている・・・
親はこんな僕を自慢の息子だと看護師や医師たちによく話してくれているようだ・・・・
親は地方からこの街に来て僕と一緒に暮らせて本当に幸せと話してくれた・・・・
まだ停電の知らせが無いことが唯一の安心・・・。
まだ地震の知らせが無いことが唯一の安心・・・。
本当に・・・・何が起きてもおかしくない毎日・・・・・・
親父達のことを書くのはこれで最後にしようとおもいました。この先どうなるかは全くわかりませんが・・・僕なりに2人には精一杯きちんと思いも伝えました。
あとは・・・・自然に逆らわず・・・・あるがままに・・・どうかこれを読んでくださったて方々・・・親父達と愛犬のことを忘れないでやってください。
「親と愛犬との介護日誌」はこれにて・・・・・終了。