クラシック好きです

交通事故でC3.C4の四肢麻痺になって
障害者施設から在宅生活に戻れた日々の出来事

四肢麻痺障害者が感じる福祉社会の出来事色々-01

2015-03-23 07:38:41 | 脊髄損傷
四肢麻痺障害者が感じる福祉社会の出来事色々-01

私は交通事故で脊髄損傷C3-C4の首しか動かすことのできない障害者です
昨年末より事故の賠償金を使用してバリアフリーの新居にて暮らしています
普段いる寝室は入り口に背中を向け正面にテレビとステレオを設置し
左正面に入り口が見える鏡を設置し
右手には日本海の内海で七尾の西湾が朝から晩まで表情を変えるのを楽しんでいます

本日訪問介護がやってきたときの話です

定年前後の看護士が入り口で
「こんにちわ」言って入場してきますが
彼女の視線は私の後ろ姿を見ています

鏡を通して私の顔を見るという
その世界の人のような習慣はなくとも仕方ありません

ただ

彼女は
そのまま私の横まで来て
私の横で目を眺めるようにしながら挨拶してるのが気配で感じられるし
鏡を見てるとわかります。
横から覗かれても首が上手く回らない私には苦痛です。

事故で脊髄損傷で
首の骨に鉄板が入っている脊髄損傷障害者である私は
首を左右に振るのが不得意で
話し相手はできるだけ正面に来ていただき
向き合って話さないと
何故だかわかりませんが簡単にめまいがして落ちることが多し
落ちるまで行かなくとも目の前が白くなってしまうものなのです。

そんな私を見て
顔も見てくれない気難しい奴と思われているらしい原因の一つになっていることは理解できます

介護士が作業に入って
私に向かって

「はい楽にしてください」

楽にしてくださいやら力を抜いてくださいと声をかけてくれますが
脊髄損傷で首の上しか動かない私に何をして欲しいのでしょうか?

そんな掛け声より大切なのは
作業中私の体がどのように反応してくれるのか報告してくれないと
現在どうすればどうなるのかが理解できません
10人に2人ほどしっかり解説してくれますので
その時の記憶でどうすればどうなるかある種の反応は覚えているので
深呼吸したり笑うと力が抜けるのか?

普段深呼吸をするようにしていますが
定年間近な看護師は
そんな私に気がつかないらしく
盛んに力抜いてとかいきんで?とか言ってきます

障害者の気持ちをくめるためにも
しっかり障害者の表情を読み取って初めて障害者との会話というものが成立するのであって
コンビニの掛け声ではあるまいし
職業的な掛け声によって障害者の健康を推しはかろうなんて無理だと思います

朝一に
「本日はマイナス2度ですが良い天気ですね!外は霧がすごいです」
そう言って入ってこられる介護士さん

明るくて良いのかもしれませんが
必要で話しかけるのであれば私の方から話しかけます
無意味な会話をすることで利用者の微妙な変化を見逃さない為にも
無意味な会話をするより
じっくり観察してくださる方が安心できると思います

おしゃべりな人は
話すのが好きらしく人の気持ちをくもうとは考えない人が多いようです!
勝手にしゃべりまくって障害者の視線が見えていない人は年寄りに多いですね。

無駄な会話をしてくるのに
作業中の私の身体の反応をライブで報告してくれると
作業中どうするかの選択肢を自分なりに増やすことができるのに
無駄な会話をしてくる看護士は肝心な情報を伝えてくれることはありません

この文章書くにあたって
お手本になる無駄な会話をする看護士が帰った翌日
梅干し大しか出なかったと言われたがお腹が張ってるような気がするので
再度看護士が来てもらえるようお願いしたところ
しっかり両手いっぱい排出できたようです

何度来ても梅干し大しか出なかったというおばちゃんの
摘便時間は1分程度で終わってしまいます。

施設にいる時も
手を抜いているとしか思えない看護士は結構多かったように覚えています。

大変な仕事だとは思いますが
同じ作業でも完璧にしてくれる看護士がいる限り
それと同じような作業をしてくれるためにも
障害者の心が見えるようにならないと無理だと思います。

無駄なおしゃべりをする人よりは
会話はなくとも完璧な作業をしていただける看護士や介護士の方が信頼がおけます。

^~^♪
コメント
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