ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲集グレン・グールド
ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲集
グレン・グールド他
ベートーヴェンのピアノ協奏曲は2番が1番より先に作曲されているようで、グールドは2番を先に録音したらしく唯一モノラルですそれ以外は録音状態は問題ありません。
ピアノ協奏曲1番ハ長調op-15
グールドがこれほど綺麗な音を出すのはいつも聞いていれば想像できて当たり前でしょうが、1番の協奏曲なんかはモーツァルトの影響が色濃く出ていますが、グールドがモーツァルトのピアノ協奏曲を録音しておけば沢山の名演を?この曲でのグールドの演奏は鬼才でも無く正統派の演奏で弾き切っていると思われる後期のピアノ協奏曲ではベートーヴェンなのですが違う世界に入っているかのごとく表現がむつかしいのですが大変ゆったり歌い切っていると言っていいのでしょうか抜群の気持ちの良いリズムを提示してくれていますが指揮者に問題があったりするのが感じられます。
以前私はグールドはモーツァルトが嫌いなのでは?などと発言したのを撤回したいほどベートーヴェンのピアノ協奏曲1番は名演だし私にとって名曲が一曲増えたような得した気分にさせてくれます。
ピアノ協奏曲2番変ロ長調op-19
録音はモノですがスピーカーが暖まれば全く問題なく綺麗に再生します、二楽章なんかたっぷり歌っているのが十分聴けますしものなりに新鮮な響で気持ち良く聴けますただしスピーカーは温まっている方が良いと思います。バーンスタインとのコンビは上手く行っているようでこれがステレオならと思います。
ピアノ協奏曲3番ハ短調op-37
私はこの曲が大好きで大学時代無理を言ってレッスンに持って行ったらこてんぱんにやられた記憶が懐かしいです。
曲の没頭はオーソドックスな演奏ですがピアノが入ってからは指揮者との掛け合いが絶妙だと思います。微妙にゆったりしたテンポを堂々と歌いきっているグールドが眩しいですね!
もし完璧に均整の取れた天使の彫刻がこの世に存在してもそれに勝るとも劣らないグールドの演奏がここにはあります、一楽章のカデンツァの何と綺麗なこと、その後の二楽章は自分が天にでもいるくらいの!などという大げさに褒めちぎっても恥ずかしくない素晴らしい演奏がここにあります。
三楽章は皇帝でも感じられますがフレーズとリズムが踊っている感じがし自然と聞いている人をひきつけてくれます、それにしてもバッハ以外の曲をこれほど歌うとはグールドは本当に素晴らしい。
ピアノ協奏曲4番ト長調op-58
バーンスタインがこれから起きる奇跡の名演を予感させるようにたっぷりと深い呼吸で主題を提示してくれます、この場合グールドを上に見てバーンスタインを流石わ名指揮者と捉えるべきかグールドの要求する微妙なテンポと揺れを見事にとらえて提示してくれていると思います。それにしてもグールドのピアノフレーズはこれでもかと言うぐらい隅々まで歌い切っているのがよくわかりますし、これでもかという気持ちと緩めのテンポが絶妙だと思いますし、そんな絶妙な揺れに見事にサポートしているオケも素晴らしい演奏です。
どうもこの曲集は名演がそろっているというかグールドの能力の高さにまだまだ気がついていない私に気付かされました。
ピアノ協奏曲5番変ホ長調op-73
まことに堂々とした皇帝ですがオーケストラが音痴だと思うのは私だけでしょうか?特に右側から聞こえてくる管楽器の音が変かな?
オーケストラがピッチあっていないなんて考えられないのですが
ま
そんなことは置いといて
曲の最初のゆったりしたピアノフレーズは何度も聞いているうちにこう弾くのが当たり前だと思うようになってきました。
あ
これは
オケが下手なんだと思います
メンバーが一流でなく発展途上の人が多すぎるような演奏ですから、時折グールドの流れに合わないところが出てくるのはストコフスキーが悪いのではなくオケの能力のためでしょう。
アハハ
あかん
笑ってしまった!
ピッチの狂いは一楽章の前半でしょうか?それとも耳が慣れてきてしまったのか気にならなくなってきました。
そうなるとグールドの独断場?
揺るぎないグールドの世界ですね。
グールドはグールドの勝手な解釈のようなイメージがあるかもしれませんが、彼はできるだけ作曲家の気持ちに近づくように曲を解釈しているように思えます。
彼のベートーベンを聴いているとちょっとシュナーベルと言うピアニストを思い出したりします、ベートーベンをここまでロマンティックに聞かせられるピアニストはそれほどいないと思います。
二楽章はそんなグールドの演奏がたっぷり聴けます
続けて三楽章に入りますが先に述べたように宮殿の踊りが浮かんできそうなリズムを感じさせてくれます。多勢が喜び合っているような歓喜を表しているとでも言いましょうか?
その後ずっと堂々としたテンポ
そんな世界の人しか感じることのできない立居振舞の如くベートーヴェンを表現し続けるグールド
ただ
もったいない!
オケは変えるべきだったと思います。
以上調子に乗って褒めすぎかもしれませんがアシュケナージなんかはさらりと名演残していますが聞いていて想像とおりの展開や音がしますので安心して聞くことができますがグールドの場合微妙に聞く人と違う動きや音がしますのでずっと引きつけられているような気がします。
とにかくグールドの歌は素晴らしい。
Kakishima
ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲集
グレン・グールド他
ベートーヴェンのピアノ協奏曲は2番が1番より先に作曲されているようで、グールドは2番を先に録音したらしく唯一モノラルですそれ以外は録音状態は問題ありません。
ピアノ協奏曲1番ハ長調op-15
グールドがこれほど綺麗な音を出すのはいつも聞いていれば想像できて当たり前でしょうが、1番の協奏曲なんかはモーツァルトの影響が色濃く出ていますが、グールドがモーツァルトのピアノ協奏曲を録音しておけば沢山の名演を?この曲でのグールドの演奏は鬼才でも無く正統派の演奏で弾き切っていると思われる後期のピアノ協奏曲ではベートーヴェンなのですが違う世界に入っているかのごとく表現がむつかしいのですが大変ゆったり歌い切っていると言っていいのでしょうか抜群の気持ちの良いリズムを提示してくれていますが指揮者に問題があったりするのが感じられます。
以前私はグールドはモーツァルトが嫌いなのでは?などと発言したのを撤回したいほどベートーヴェンのピアノ協奏曲1番は名演だし私にとって名曲が一曲増えたような得した気分にさせてくれます。
ピアノ協奏曲2番変ロ長調op-19
録音はモノですがスピーカーが暖まれば全く問題なく綺麗に再生します、二楽章なんかたっぷり歌っているのが十分聴けますしものなりに新鮮な響で気持ち良く聴けますただしスピーカーは温まっている方が良いと思います。バーンスタインとのコンビは上手く行っているようでこれがステレオならと思います。
ピアノ協奏曲3番ハ短調op-37
私はこの曲が大好きで大学時代無理を言ってレッスンに持って行ったらこてんぱんにやられた記憶が懐かしいです。
曲の没頭はオーソドックスな演奏ですがピアノが入ってからは指揮者との掛け合いが絶妙だと思います。微妙にゆったりしたテンポを堂々と歌いきっているグールドが眩しいですね!
もし完璧に均整の取れた天使の彫刻がこの世に存在してもそれに勝るとも劣らないグールドの演奏がここにはあります、一楽章のカデンツァの何と綺麗なこと、その後の二楽章は自分が天にでもいるくらいの!などという大げさに褒めちぎっても恥ずかしくない素晴らしい演奏がここにあります。
三楽章は皇帝でも感じられますがフレーズとリズムが踊っている感じがし自然と聞いている人をひきつけてくれます、それにしてもバッハ以外の曲をこれほど歌うとはグールドは本当に素晴らしい。
ピアノ協奏曲4番ト長調op-58
バーンスタインがこれから起きる奇跡の名演を予感させるようにたっぷりと深い呼吸で主題を提示してくれます、この場合グールドを上に見てバーンスタインを流石わ名指揮者と捉えるべきかグールドの要求する微妙なテンポと揺れを見事にとらえて提示してくれていると思います。それにしてもグールドのピアノフレーズはこれでもかと言うぐらい隅々まで歌い切っているのがよくわかりますし、これでもかという気持ちと緩めのテンポが絶妙だと思いますし、そんな絶妙な揺れに見事にサポートしているオケも素晴らしい演奏です。
どうもこの曲集は名演がそろっているというかグールドの能力の高さにまだまだ気がついていない私に気付かされました。
ピアノ協奏曲5番変ホ長調op-73
まことに堂々とした皇帝ですがオーケストラが音痴だと思うのは私だけでしょうか?特に右側から聞こえてくる管楽器の音が変かな?
オーケストラがピッチあっていないなんて考えられないのですが
ま
そんなことは置いといて
曲の最初のゆったりしたピアノフレーズは何度も聞いているうちにこう弾くのが当たり前だと思うようになってきました。
あ
これは
オケが下手なんだと思います
メンバーが一流でなく発展途上の人が多すぎるような演奏ですから、時折グールドの流れに合わないところが出てくるのはストコフスキーが悪いのではなくオケの能力のためでしょう。
アハハ
あかん
笑ってしまった!
ピッチの狂いは一楽章の前半でしょうか?それとも耳が慣れてきてしまったのか気にならなくなってきました。
そうなるとグールドの独断場?
揺るぎないグールドの世界ですね。
グールドはグールドの勝手な解釈のようなイメージがあるかもしれませんが、彼はできるだけ作曲家の気持ちに近づくように曲を解釈しているように思えます。
彼のベートーベンを聴いているとちょっとシュナーベルと言うピアニストを思い出したりします、ベートーベンをここまでロマンティックに聞かせられるピアニストはそれほどいないと思います。
二楽章はそんなグールドの演奏がたっぷり聴けます
続けて三楽章に入りますが先に述べたように宮殿の踊りが浮かんできそうなリズムを感じさせてくれます。多勢が喜び合っているような歓喜を表しているとでも言いましょうか?
その後ずっと堂々としたテンポ
そんな世界の人しか感じることのできない立居振舞の如くベートーヴェンを表現し続けるグールド
ただ
もったいない!
オケは変えるべきだったと思います。
以上調子に乗って褒めすぎかもしれませんがアシュケナージなんかはさらりと名演残していますが聞いていて想像とおりの展開や音がしますので安心して聞くことができますがグールドの場合微妙に聞く人と違う動きや音がしますのでずっと引きつけられているような気がします。
とにかくグールドの歌は素晴らしい。
Kakishima
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