旅と宝塚と写真好きジジ

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映画La・La・Land、観て来ました

2017-03-04 13:21:24 | 雑感+時折「旅の思い出ミニ写真展」添付

題名は一般的にはロスアンゼルス(LA)をさす新俗語だとか。テーマは春夏秋冬に分かれていたがおそよ四季のないLAには合わない設定。だから主人公の心情や立場の変化を表しているのかその辺よく判らない。早くから秀作との下馬評があり色んな賞をとり、アカデミー賞にも14部門にノミネートされ6部門が受賞。

極めつけはオスカー作品賞発表で手違いから一度は受賞とされたが、結局取り消されたと言う史上初の不祥事があった事。それでも主演のライアン・ゴズリングとエマ・ストーンはどちらも好演だったけど、エマが主演女優賞をゲット。でもライアンもとてもよかったね。エマは始めて見たが顔の表情を一度に3面位を同時に動かすような特技を持つ。と言うのはジジの思い込み過ぎ?女優なら嫌がるようなアップ時の嫌な顔でも果敢に挑戦して役になり切っているのがよく判る。

最近ミュージカル映画はディズニイものが多いが、これはオリジナル。最近見たのは「In to the wood」か「マンマミーア」位しかないがそれらに比べては抜群に良い出来。と言っても昔からのハリウッド製ミュージカルの典型的なパターンである種の根性物語で主人公二人は夢の実現のため努力し、更に幸運に恵まれてハッピーエンドになるはずだが、そこは一ひねりひねってあり二人は結ばれない。ココら辺りが新しい、又評価が良い点かも。

ミュージカルとしては音楽もオスカーを取ったけれど、人口に膾炙するほどのポピュラー性は無いと思う。むしろ少し古くさい。ジャズ演奏家で成功するライアンとセッションを組むジョンレジェンドのボーカルの方が今風で良かった。という事はミュージカルは正統派かと言えばそうでもない。これと言った素敵なダンス場面や心に残るテーマソングもない。

新鋭監督のディミアン・チャゼルってどんな人か知らないが、場所をハリウッドに取り、そこかしこにハリウッドミュージカル全盛時へのオマージュともとられるシーンがあちこちに見られた。1951年に作成されたガーシュインの作品「パリのアメリカ人」をミュージカル最後のモダンバレエに使った監督ヴィンセント・ミネリへの憧れと思える場面もエマがパリへ行った場面で見られた。

ミュージカルらしい場面はグリフィス天文台でデートする幻想場面での宙吊りのダンス場面や川岸で踊る場面なども宝塚でもよく見られるような場面構成だった。主演の二人はダンスと歌は特に優れているとは言えない。エマはむしろ演技で、ライアンは超絶な技巧を要するジャズピアノを自分でマスターしたとか、でも演技派。

昔は美男美女か、ダンサー同士かが主役でミュージカルと言うよりショーに近いものがよく見られたが、ララランドはむしろ演劇的な要素が強くそれにダンスと歌を配した感が強い。最近のブロ-ドウエイの傾向は知らないがカラッと明るいロスを背景に、情感の籠った芝居と言う流れも又いいかなと言うミュージカル映画でした。

それより長い間映画館には出かけなかったので、いつものシネコンに行ったらすっかり様子が変わり、4つのビルに2か所あったのが、撤退した百貨店の跡に変わり、見つけるのにウロウロ。チケットも機械で買うように変わっていてしばし画面とにらめっこ。とは言いつつやはり大画面と大音響で見聞きする映画館での鑑賞は素敵でした。(ストーリーはネットで見てね)

 

 

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