旅と宝塚と写真好きジジ

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宝塚星組観劇記(20171012)

2017-10-13 11:23:48 | 宝塚・その他の劇場観劇記 & TV

昨日どんよりとした空の下でしたが心は晴れ晴れと観劇でした。実は星組さんとはなんと「The Lost Glory&パッショネイト宝塚」以来。当時柚希さんの人気が余りに高く、簡単にチケットが取れなかったこと。柚希さんの後任トップに納得がいかないので以後観劇せずの変骨ジジイ。漸く紅さんがトップになり梅芸もスカピンも見逃したのでまあホントにお久しぶりねでした。

紅さんは「オーシャンズ11」ですっかり魅了されたので当然次期トップと思い陰ながら応援してました。今回二本とも彼女にピッタリの演目で彼女も危うげなく今や立派なトップさん。待った甲斐があった光り輝くスターさんでした。何はともあれヨカッタ。メンバーもすっかり変わり誰が誰やらよく判りませんがナント背の高い人が増えたこと。歌唱がよくなったと思うがダンスはチョットガサツク。客席は平日なのにアラフォー後半とフィフス前半女性が何故か多い様に感じました。

星組と言えば1933年に創設され初代トップはアノ春日野八千代さんでした。戦後1948年に復活し組長の神代錦さんのダンスフアンだったのでよく見ました。確か谺春香さんと言うスターさんがいましたが病身でいつの間にか退団された記憶があります。それ以後で印象に残るのは鳳蘭さんの時代。華やかでしたねー。

宝塚大劇場の緞帳が9月から新しくなりました。

さて宝塚公式HPより荒筋は転載 1本目

ミュージカル 『ベルリン、わが愛』 作・演出/原田 諒

サイレント映画からトーキーへと移り変わる頃──。1920年代から30年代にかけて、ハリウッドと並ぶ映画の都として栄華を誇ったドイツ・ベルリンにも、ナチスが暗い影を落とし始めていた。そんな中、新しい娯楽作品を模索する男達は、ミュージカル映画こそ大衆が求めるものだと確信し、その実現へ向けて邁進していた。無名の踊り子を抜擢し撮影された映画は大成功を収める。しかし、プロパガンダとして映画を利用しようとするナチスの圧力は強まる一方だった。理想と現実の狭間で苦悩しながら、映画を愛した彼らが描いたシナリオとは…。激動期のベルリンを舞台に、「映画」を愛した人間たちの姿を、運命的なラブロマンスを織り交ぜながらドラマティックに描き出すミュージカル。
 
最初の出が地味な出方で帽子を被っていたので紅さんだとは直ぐに判らなかった。舞台に客席を設え、サイレント映画時代の映画がスクリーンに写されるのと、客席の反応が同時進行するのはアイデアで滑り出しとしてはスピーディでいいなと思ったがチョットバタバタしすぎでよく聞き取れず何だか判った様な判らないようなままに進行。同様の演出はパリオペラ座のホフマン物語の冒頭でも見たがこれは素晴らしかった。
 
舞台がヒットラーが台頭し始めた頃のベルリンなのだが、紅さんのキャラに合った脚本演出なので何処か明るい雰囲気がハリウッド風。ユダヤ人虐殺やナチスの横暴などを織り込んでいるが本題が軽いので消化不良。特に人種問題に絡み1場面ジョセフイン・べーカーを出したが果たして観客はよく判ったのか。但し夏樹れいさんは怪演でした。最初に歌い出した時、ベーカーの歌い方をよく研究してるなと感心したがもう少しお色気出しても損はないとも思う。折角の2番手礼さん。友人役で燃焼不足気味。
 
結局興行的に成功したドイツ初トーキー映画がナチスのゲッペルスの干渉で挫折、最後は恋人とパリへ逃避行となるのだがそこに至るまでに色んな主張を入れ過ぎたので何だかよく判った様な判らない様な結果になっていると思う。良かった点はトップさんと新人娘役綺咲愛理さんとの「恋」。えてして男役を立て直ぎて娘役の存在が希薄になるタカラヅカだが今回は銀橋でのラブシーンを始め二人の愛情が深まっていく過程がハッキリしてるので、ナチスの迫害によりパリへ去る二人の事情がよく判り、ラストシーンも効いていたと思う。綺咲さん歌唱力があり、首筋あたりがスッキリすれば今後が期待できます。
 
後酒場と撮影所の照明と衣装にもう少し工夫があればベルリンの雰囲気がもっと出たのでは?それとゲッペルスさんの私宅。アレでは尋問するナチスの検察部屋みたい。余りにもお粗末とは思われませんか。凪七さん、声質と体躯がミスキャストかなと思ったが、威圧的な感じはある程度出ていたし、映画に執着する収集家的な匂いも感じさせた。全対的に簡素ながら舞台転換はせわしくなくってスムーズでした。何度も見たいとは思わないが結果的にはよく出来た脚本演出でした。 
 
 

2本目

タカラヅカレビュー90周年 『Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』作・演出/酒井 澄夫

90周年を迎えたタカラヅカレビューの伝統を紡ぐレビュー作品。世界巡りの形式で展開するバラエティに富んだ場面に、きらめく花の様に多彩な輝きを放つ紅ゆずるを中心とした星組メンバーの魅力を一杯詰め込んだ、豪華絢爛なレビューをお届け致します。
 
 
 
酒井センセのレヴューって久し振りですよね?ジジには持って来いの懐かしい歌曲のオンパレード。ほどほどに原曲を使い途中から今風にテンポアップ。ゆったりとした曲と判りやす歌詞で堪能できました。幕開き正に光のプリンス紅ゆずるさん登場。今回は若央サンの振り付けも曲に合ってました。
 
シャンソンドパリの紅、音波、綺咲さんのトリオいいですね。折角の「夜霧のモンマルトル」上部からのレーザーライトとにやはりドライアイスを絡ませてほしかった。一番のお気に入りは初演の越路さんのを知ってる「ブギウギパリ」の場面。それまで礼さんはどちらかと言うと高い澄んだ声が魅力かなと思っていたので、地声で溌剌と歌ってくれたので驚きと喜びが交錯。踊れることもよく判り2番手合格ですね。もっとハジケても良かったし照明の強弱も欲しかったし、もう少しシャープになればなお良し。
 
紅、綺咲、礼さんとトリオの「赤い薔薇」の場面ヨカッタ。意外なのはフィナーレの「花夢幻」の曲で3組が踊る場面。多分酒井さんの作品からだろうけど、日本物の曲でダンスと歌はとてもしっくり合うもんだと感心しましたし素敵でした。凪七さんの歌唱や声質に合っていて秀逸。専科の面目躍如と言う所。最近のショー作家の手掛けるギンギンギラギラではないのがかえって新鮮でした。酒井センセ又次をお願いします。名前と顔が十分判らないのでその他のスターさんごめんなさい。
 
どちらも見て損のない作品と出演者です。さあ急ぎましょう大劇場へ!
コメント
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