三が日は駅伝漬けだったので4日に漸くおみこしをあげて三社初詣。イヤ空いてました。4日ではご利益無いのかな?でも1:1でのご対面が出来た神社もあり、何でも聞いて頂けそうだったのでどっさりお願いしました。
時間の都合で今年は結構バスを乗り継いで、昼食抜きでシネコンに辿り着いたら11時30分、開映が11時50分なのに大勢並んでいて焦りましたが、ギリギリセーフ。「スター誕生」は過去3度作られていて、ジジは2回目と3回目は観ました。1-2回目は映画スターの誕生物語。3回目は主人公がミュージッシャンで4回目も同じ。
今回主役のレディーガガさん。実は一度もTVも映画も観たことが無い。正直言ってその一種異様なメークと衣装やパフォーマンスに何だかゲテモノスターじゃないかなと思っていました。ただ何度か日本公演をし、東日本大震災には慰問や莫大な援助金を寄付したりと日本びいきてあると言う認識は持っていました。今回で印象が全然変わりスゴイ女優さんで歌手なんだと改めて思いました。
2回目の主演は子役アイドルからミュージカル映画スターの地位にあったジュディ・ガーランドさん(ライザ・ミネリさんのお母さん)が主演。共演は渋い演技派のジェームス・メイソン氏。3回目の主演は歌手のバーバラ・ストライサンドさんで共演は同じ歌手のクリス、クリストファーさん。
ジュディさんは「オズの魔法使い」で有名になり、子役の時の「若草の頃」を見てイイナと思ってずっと見続けていたので文字通り大スターであって映画の主人公そのままのような人生を送れたはずで歌唱力は抜群でミュージカル界の頂点にいました。なのに実人生の後半にアル中になり映画のスト-リーと真逆の人生を送られた。
3回目のバーバラさんは好きでなかったので映画の印象は残っていませんが、確かこれでグラミーやアカデミーにノミネートされたはず。歌手としてはむしろ共演のクリス・クリストファーソンさんの方が好きでした。さて今回のレディ・ガガさん、抜群でした。歌唱も演技もむしろ素直でゲテモノと思ったのは大間違いでした。
特に最初のバーのシーンで特殊なメークとフランス語で「ラ・ヴィ・アン・ローズ」を歌わせてジャクソンとの出会いを印象付けた脚本と監督の技量で「勝負あった」と思いグングン惹き込まれて最後まで見てしまいました。ドラマとしても前2作より良かったし、音楽と演奏に音響効果がマタマタ良かった。
その初見参のジャクソン役のブラッドリー・クーパーさん。監督も兼ねての主演でおまけに歌うのでもうびっくり。アメリカ映画のスターってやはり底力が違うね。この二人の歌手としての浮き沈みと心の底での葛藤とせめぎあい、愛情の深さを見事な演技で魅せて、全2作はむしろ冗長と感じたのに今回はあっと言う間の2時間でした。観て損はない、直ぐに劇場へどうぞ。
詳しく知りたい方公式HPからお借りしたのでご覧ください。
解説
『アメリカン・スナイパー』などのブラッドリー・クーパーが監督と製作を担当し、数々のヒット曲で知られるアーティストのレディー・ガガが主演を務めたドラマ。スター歌手に才能を見いだされた女性が、スターダムへと上り詰める姿が描かれる。ブラッドリーはスター歌手役で出演もこなしており、劇中でガガと共に歌声を聞かせる。シネマトゥデイ (外部リンク)
あらすじ
昼はウエイトレスとして働き、夜はバーで歌っているアリー(レディー・ガガ)は、歌手になる夢を抱きながらも自分に自信が持てなかった。ある日、ひょんなことから出会った世界的シンガーのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)から歌を高く評価される。アリーは彼に導かれてスター歌手への階段を上り始め、やがて二人は愛し合うようになるが、ピークを過ぎたジャクソンは、徐々に歌う力を失っていく。シネマトゥデイ (外部リンク)
映画レポート
「アリー スター誕生」ガガの芳醇な歌唱力が全面開花。過去最高にリアリティのある「スター誕生」
プロのシンガーになることを夢見ながらウェイトレスとして働いていたアリーが国民的な人気を誇るロック・スター、ジャクソンと偶然出会う。彼の導きによって才能が覚醒したアリーは、瞬く間にスターダムへの階段を駆け上がっていく。しかしジャクソンのキャリアは反比例するかのように下降していき……。そんな二人の愛の苦悩と歓びを描いた「スター誕生」は、過去3回も映画化されている<ハリウッドの文化遺産>だ。
その文化遺産の監督の座を、当初予定されていたクリント・イーストウッドから譲られて監督も兼務することになった主演俳優ブラッドリー・クーパー、そして過去にジュディ・ガーランドやバーブラ・ストライサンドといったハリウッド・レジェンドが演じてきた大役を任された主演女優レディー・ガガにとって、プレッシャーはどれほどのものだったろう。
しかし二人はそのプレッシャーをはねのけた。劇中で歌う楽曲を自ら作るほど役に入り込んで酒浸りのロック・スターになりきったクーパーは、ライブシーンを実際にロックフェスのステージで撮影することで映像に躍動感をもたらして、俳優と監督の二役を見事にこなしている。
一方のガガも、これまで奇抜なルックスの影に隠れていた芳醇な歌唱力を全面開花。映画内で描かれるルーツロックからダンスポップへの音楽性の変化は、彼女自身のキャリアとも重なっているから説得力満点だ。そう、本作は過去最高にリアリティのある「スター誕生」なのだ。
そのリアルさに寄与しているのが、過去のバージョンとは異なり主人公ふたりの家族が登場すること。サム・エリオットとアンドリュー・ダイス・クレイがそれぞれジャクソンの兄とアリーの父親を好演しており、物語世界に奥行きを与えている。特にかつて全米一の毒舌コメディアンだったことが信じられない後者の滋味深い佇まいには驚かされた。(長谷川町蔵)
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