今日は『ひなまつり』です。
女の子の健やかな成長を願う伝統行事です。
女の子のいる家庭では、雛人形を飾り、白酒・菱餅・あられ・桃の花等を供えて祀ります。
上巳の日には人形に穢れを移して川や海に流していましたが
その人形が次第に精巧なものになって流さずに飾っておくようになり雛祭りとして発展して行きました。
雛祭りは始めは宮中や貴族の間で行われていましたが、やがて武家社会でも行われるようになり江戸時代には庶民の行事となりました。
ひなまつりは関西と関東では少し違う所がありますよね
お内裏様とお雛様の並びが違うのはご存知な方も多いのではないでしょうか
向かって左がお雛様、右がお内裏様は関西
その逆が関東です
伝統を重んじる傾向が強い関西では左が上位という日本古来からの考え方から
人形から見て左側に位置する場所にお内裏様が座するというスタイルが現在でも主流になっているようですよ
ちなみに左上位というのは、南を向いた時に日の出の方向になることから左を上位とするのだそうです
ではなぜ関東は逆なのか?
西洋文化を取り入れたからなんです
西洋では日本では逆の右上位だったのだそうです
昭和天皇の即位の礼の写真に習ったという説もあります
人形の顔にも違いがるようです
そうですね
関西ではいわゆる「お公家顔」「京美人」な表情が主流で
関東では目が大きめでふっくら丸顔の「かわいい」お顔が好まれるようです
この機会に全国のひな人形の表情を見比べてみるのも楽しいですね
そうなんですよ!
関東では甘い砂糖にコーティングされたお菓子がひなあられでした
いわゆる「ポン菓子」にピンクやグリーンの砂糖コーティングしたものです
「日頃からお釜に残ったご飯粒を干して保存しておき、その干し飯をあぶって作った」
「米をじかに炒って作る爆米(はぜ)という菓子が江戸ではやっており、それを『ひなあられ』と命名したから」など諸説あります
一方関西では直径1センチ程度の大きさがあり、しょう油や塩味などの味付けがされています
餅からできており、いわゆるあられです
もともと雛祭りにかかせない菱餅を砕いて炒ったのが始まりとされていますから
関西の方が本来のひなあられの姿なのでしょうね
そういえば色合いも菱餅の三色になっていますよね
桃の節句を迎えてやっと春が来ると感じる人や
まだまだ春遠しと思う人さまざまでしょうが
かわいらしい女の子の節句、楽しくお祝いしましょうね(*^^*)