浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

人間関係の排除

2011-01-07 09:29:39 | 日記・エッセイ・コラム

京都大学教授・佐伯啓思さんのエッセイを読んでいて、「政治家に裏も表もあるのは政治家の責任ではなく、「人間交際」がそのようなものである。」と語られていました。

そのエッセイでは、すべての情報を表に出すことが必ずしも良いことではないという観点で語られていましたが、私自身もそう思います。重要な点は「人間交際」、つまり人間関係が社会の秩序を保つためにいかに大切であるかを考えなければならないということです。

最近の政治の世界には、その人間関係を分断するような出来事が多すぎるのではないかと思います。政策を議論するためには、議論は議論としても、多数の原理のためだけに人間関係をないがしろにするような行為が横行しているような気がしてならないのです。

中央での行動は、必ず地方に波及します。政治は政治のこととして終わらず、こうしたことが人間社会そのものの崩壊に繋がるのではないかと懸念します。

以上