浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

文藝春秋創刊100周年「民意亡国論」佐伯啓思

2022-01-20 17:54:23 | 国際・政治
 副題は、「国民の意思の絶対化が招くこの国の危機」とする寄稿文です。ぜひ多くの人に読んでいただきたいと思います。
 政治家が危機感をあおっていては票につながらず、目先のバラマキやここでいう半径数メートルの議論しかできないのが選挙であり現実です。
ワイドショーでは無責任な議論がなされ、それによって世論(輿論ではない)が形成され、政治家はそれに動かされる、といったパターンでしょうか。
将来を語りつつ嫌なことも言わなければならない政治であってほしいと思っていますし、そうありたいと思うのです。
政治は説明責任と同時に結果責任があるということです。以上

「いのちの政治学」中島岳志・若松英輔より

2022-01-06 09:09:40 | 日記
お正月に久々の時間があり表題の本を読みました。
数多くの感じさせられる文章
大平正芳元総理の政治を語っているところで、若松さんが言った言葉です。
「世の中というのは中庸でなければ継続できないものだと思います。政治でも民間でも、やたら「改革」が叫ばたりしますが、改革ばかり目指していくと、中庸の状態がなくなって根無し草になってしまう。改革を続けるというのは、実は組織をとても弱くしていくと思うんです。・・・」
やはり改革のリスクという側面を考えなければならないということでしょう。だからと言って変化を恐れるのではなく、変えるべきものをしっかりと見極めていかなければならないのではないかと思います。 以上