岐阜市3月議会において、私が所属する会派・市政自民党は、一部予算に対する反対討論をいたしました。以下、広報紙に掲載しました文章と反対討論を掲載致します。
議会で我が会派、市政自民党は、「図書館・交流センター」の建設規模及び維持管理費と「長良川うかい伝承館」の指定管理料についての予算に異議ありと反対いたしました。市民感覚として箱モノ行政に陥る可能性があり将来に負担を残す恐れがあると判断したからです。以下、反対討論の抜粋をお読みください。
『 (前文略)最初に図書館の建設費についてです。・・・・図書館の建て替えそのものについて反対するものではありません。現在の図書館は老朽化が進み、建て替えの必要は明確であり、教育における図書館が果たす役割の重要性も否定するものでもありません。しかし、問題はその規模についてです。土地・建物を含む100億円強という投資に疑問を持たざるを得ないということです。「今まで地域密着で行っている図書行政において過剰すぎないか」、「県の図書館と同規模のものが必要であるか」、「コンピューターや電子書籍などの発達によって将来像としてそれだけの場が必要か」、「来館者数にこだわった規模よりも、実質的な機能の充実を図るべきではないか」、などの規模についての疑問は尽きないのです。・・(略)・・かける経費にも限度というものがあります。施設運営に係る維持管理経費は、今の4倍にあたる5億6,000万円ほどになり、図書館の行政コストは年間6億8,000万円という大きな経費になります。現在及び現在考えられる将来の社会環境や経済状況を考えるとき、適正規模を慎重に考えるべきです。・・・・、建てる財源のみならず、運営や維持する管理コストも考えなければなりません。規模について市民感覚として懸念するものであり、今少し時間をかけ、規模について再考すべきと考え反対いたします。<o:p></o:p>
さらに、併設される市民交流センターについても、「NPOと行政の協働」、「中間支援機能の場」という目的があっても、物理的な場の提供という面では、ハートフルGやコミュニティセンターなども市民が集う場としては変わりありません。そうした類似する交流施設の有効利用をもっと考える余地も十分あるのではないでしょうか。新たに1億2,000万円という管理運営費をかけてまで必要な施設であるかを疑問に思います。図書館とともに規模について再考すべきです。<o:p></o:p>
続きまして、商工観光費に係る岐阜市長良川うかい伝承館の委託運営費となる指定管理料の予算について反対いたします。・・・・。議場でも議論されました指定管理者による事業計画も十分に明らかにされることなく、若干の減額になったとはいえ、初年度から1億円強の指定管理料を支出することに不安を覚えるのは、私どもだけではないはずです。「実施計画作成者が指定管理者に加わっているにもかかわらず、実施計画と運営計画の収支が大きく違うこと」、「入館者数にとらわれるあまり運営費が増大している指定管理料には限度があるのではないかということ」から、最初から指定管理制度によって運営することに懸念いたします。実施計画があるわけですから、当初は直営で運営し、うかい伝承館の果たすべき目的、役割や課題などを明確にしたうえで、運営実施にあたっての指定管理者制度の導入を考えるべきではないかと思います。こうした理由から、先の議会の指定管理者の指定と同様に、うかい伝承館の委託運営費である指定管理料の予算について反対いたします。(以下略) 』
残念ながら、賛成者少数で賛同を得ることはできませんでしたが、意見を表明していくことも大切ではないかと考えています。あまりマスコミにも取り上げられず、大きな争点ではないと判断されたと思われますが、問題意識を皆さんに知っていただくことも重要かと判断し、ブログに書いた次第です。
以上
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