浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

地域行事

2010-05-31 09:07:56 | 日記・エッセイ・コラム

4月からの新年度のこの時期の週末は、地域の行事が多く、議員にとっては地域活動の大切な時期であります。

昨日は、「ごみゼロ運動」(地域の清掃運動)、岐阜市中消防団特別点検(年1回の消防団の定期点検)、岐阜地区ハンドボール協会主催の大会(一般成人の大会)、書道展発表会見学と4行事が重なったため、地域の清掃運動は家内にまかせました。

議員は少しでも多くの方たちとふれあい、情報交換をしながら地域の発展を考えることも重要な役割ですが、とかく知っている方との情報交換のみで、新たな触れ合いがなかなかできないのも悩みです。選挙活動のためにやっているのではないかと思われるかもしれませんが、議員としては重要な仕事といえます。

活動をすればするほど、人と人のつながりの中で社会は動いていることをますます実感します。

以上


歴史に学ぶ

2010-05-29 10:55:13 | 日記・エッセイ・コラム

政治世界の片隅にいる人間にとり、昨今の流動的な政治状況を考えるとき、将来の方向性が全く予測がつかないという悩みを抱えることになっています。本質的なものを見誤らないようにと思いながら、主観的な、ある意味自己中心的な考えにとらわれてしまう愚を犯してはならないと思っています。しかし、結果を振り返るとそのような判断をしていることに気づかされます。状況判断の甘さ、情報の欠如、浅慮、知識不足、経験不足など、理由はいろいろあるでしょう。

そんな悩みを抱えながら、昨日、歴史に学ぼうと思い、3冊の本を買ってきました。

「近代日本の出発」(坂野潤治、新人物文庫)、「日本政治失敗の研究」(坂野潤治、講談社学術文庫)、「天片の椅子‐日露戦争と児玉源太郎」(古川薫、筑摩書房)

できればこのブログに感想でも載せたいと思っております。

以上


理想主義と現実主義の対立

2010-05-28 09:08:49 | 日記・エッセイ・コラム

政治的議論には、絶えず理想主義と現実主義の対立が横たわっているような気がしてなりません。よく言われる「総論賛成、各論反対」もその一つではないでしょうか。

しかし、政治は議論や評論、批判にとどまることなく、先へ進み理念を実現するという大きな役割があります。政治家も意見を言うだけならば誰でも出来ますが、実現するための実行力が試され、必要とされるわけです。

理想主義は現実のひずみの中から生まれ、「そうであるべきだ」という理念は理解できても実現性は困難な場合が多く、現実主義は体制依存の中で、ポピュリズム的なリスクを抱える。その狭間の中で権力と感情がぶつかり合う。政治はそんな世界かなあ、と中央政治を見ても地方議会を見てもそんな事を思ってしまいます。

私自身は、多様な民意に真摯に耳を傾け、公平や平等に、欲得を排し、自分の理念に基づき、信頼ある行動をしたいと考えています。

以上


有機栽培・農業について

2010-05-27 09:03:28 | 日記・エッセイ・コラム

昨晩、ある会合で愛知県田原市の農業指導者の小久保秀夫さんのお話を聞きました。指導者として日本のみならず中国・韓国でも活躍しておられ、実践に基づくお話は大変説得力のあるものでした。「昔は、農業は馬鹿でもできる(失礼な言葉ですがの前おき)と言われましたが、今は、頭がよくなければできない、そして馬鹿になってやる。」というようなお話や、「科学的根拠を議論すれば、科学的に解明されていないなかことが多い中で、どれだけ科学的根拠に信頼性はあるのか」というお話に、農業だけではないすべてに通じるのではないかという言葉に納得させられました。有機栽培は、土作りに始まると感じましたが、単なる法律、決まり事、商業ベースにとらわれるのではなく、自らの実践と信念に基づいて行われなければならないような気もしました。今の常識は、健康面では必ずしも常識とならないことも、教えていただき、その道の達人ならではのとても有意義なお話でした。

以上


議員活動の限界

2010-05-25 17:35:30 | 国際・政治

政治家にとって、自分自身の活動を広く知っていただくことのむずかしさをつくづく感じます。多くの皆さんの負託を受け活動しているという自覚はあっても、それが支援者の皆さんにとって理解されているかどうか、賛同を得ているかどうかが見えずらいところに政治家のジレンマがあるような気がしてなりません。その評価は選挙で示されるわけですが、実際の政治活動と選挙活動は別のものであり、当選そのものに仕事の実績が反えされているかと言われれば、100%うなずけるものではありません。

「当選しなければただの人」といわれる政治家にとって、選挙に勝ちぬくことは政治活動の上での第一条件となります。しかし、選挙に勝つことを優先に、また権力とそこそこの報酬を目的に、政治活動をしている議員を皆さんは了とするでしょうか。政治は負託という名のもとに権力を得ることですから、その権力が違った方向に利用されることを皆さんは見抜くことができるでしょうか。

例えば、企業であれば実績はすべて数字で表されます。多くの利益を上げ規模が拡大すれば優秀な企業と評価されます。そして成績が悪ければ、市場から退出しなければなりません。政治家も選挙を通じて評価されるということですが、問題はその評価方法です。企業のように数字による評価方法もない中で、実質的な評価を上げる難しさを痛感しています。

「政治家は孤独である」といわれ、マックス・ウェーバーの言う「情熱・判断力・責任感」を持って決断した政治活動ですが、まさに実感という今日この頃です。

以上