各地からの紅葉の便りに誘われて「国営昭和記念公園」(東京都立川市・昭島市)を歩いてきた。
とにかく広い。
交通手段としてJR、西武鉄道、多摩都市モノレールが使え、パンフレットを見ると8つの入口が書かれている。
ウォーキングに程よい距離なので、ちょっと遠回りではあるが西武鉄道の玉川上水駅から玉川上水の遊歩道を歩くルートをとった。
上水の両側の木々の緑は少しずつ色づき、早いものから少しづつ落葉が始まっている。
さらさらと行く流れを横目に見ながら、湿り気の残った土の上を歩くのはとても気持ちが良かった。
樹木には「コナラ」が多くみられ、たくさんのドングリが落ちている。
条件が良いところに落ちれば、芽を出し大木に育つかもしれない。
・・・と思いながらも、しょっちゅう「ベキッ」と踏みつぶしてしまうのである。
玉川上水で一汗かき、ようやく昭和公園の「砂川口」ゲートに到着した。
この公園には何度か来ているが、いっぺんに全てを周ろうとするとヘトヘトになってしまう。
今日は、紅葉のきれいな「日本庭園」と、「かたらいのイチョウ並木」の2カ所だけにした。
日本庭園は紅葉がちょうど見頃を迎えている。
空の青や森の緑と相まって、赤や黄色のモミジが、えも言われぬ美しさを見せている。
しばらく、ただじっとこの「ながめ」に浸っていたのだった。
日本庭園を楽しんだ後は「かたらいのイチョウ並木」へ。
イチョウの葉を投げたりしてはしゃいでいるカップルなどを尻目に、こちらは「語らう相手」のない一人散歩である。
ひとりもいいもんだ。
イチョウの色づきは見頃迄もう少しで、落ち葉もまだ「散り積もる」ほどにはなっていない。
ジャンパーを着て出かけたのだが、歩いている間に熱くなり背中にはうっすらと汗をかいた。
上着を手に持って歩く人も目につく陽気となり、とても和やかな初冬の一日を楽しむことができた。