今回の佐賀県への旅行の終着点は「呼子」、そしてその目的は「おいしいイカを食うこと」。
お世話になった旅館は「旅館 よぶこ」。
名護屋浦と呼子浦という狭い海に挟まれ、向かい側は名護屋城をはじめ大名たちの陣屋があった岬である。
海に面した部屋、最上階の大浴場からの眺めが素晴らしく、気持ちを癒してくれる。
夕食の時間にはちょうど日没となり、部屋から見る夕焼けの景色には目を見張る。
運ばれてきたお料理に手を付けるのを忘れて、外の景色に見入ってしまう。
呼子に泊ったお目当ては「イカの活き作り」ではある。
実は、前日の宿泊地とした佐賀市でも「イカの活き作り」は食べたのであるが、それも呼子で獲れたイカであった。
やはり本場は「呼子」。
大きなお皿に剣先イカとコウイカが載って出てきた。
産地で食べるのであるから、これ以上のものはない。
食べ終わるころ、仲居さんがミミとゲソを取りに来てくれ、てんぷらにして揚げたてを運んでくれる。
熱いところを塩でいただく。
「イカはミミとゲソがうまいんだ」と聞いたことがあるが、それも納得!。
イカのほか、鯛、ヒラマサやサザエの刺身、タイのかぶと煮、五島うどんの汁物、ウニの炊き込みご飯にお吸い物。・・・・。
テーブルいっぱいに並んだ料理を平らげた後、デザートは土地で採れた夏ミカンのジュレ。
口がさっぱりとしておいしかった。
沈みゆく夕日を眺められる絶好のロケーション、イカをはじめ地元の素材を使ったおいしい料理、ともに素晴らしかった。
女将さんや従業員の方たちも親切で、もしチャンスがあれば、また泊まりたい旅館である。