札幌時計台、はりまや橋(高知)、オランダ坂(長崎)を、「三大がっかり観光名所」と聞いたことがある。
私も旅行好きの一人である。
「旅行」は日常から離れられる何日間であり、どこに行っても「わくわくした」ことはあれ「がっかりした」ことはない。
上の三か所についても、もちろんである。
先月の旅行を含め、「札幌時計台」には過去3~4回は訪れている。
確かに初めての時、周囲の大きなビルに囲まれた時計台の建物は小さく感じた。
館内に入り、展示物などでその歴史を学ぶと、興味は増せどがっかりすることはなかった。
塔時計は1881年に動き始め、今でも正確に時を伝えているといわれる。
2階(旧農学校演武場)には、現物の時計の兄弟時計が設置されている。
小石をつめた木箱の重さを動力として、振り子が振れ、コチコチと時を刻む動きを見ていると「時」を忘れるほどである。
しっかりとしたメンテナンスのおかげで、ずっと後まで動き続けることであろう。