仲良くお付き合いしている三夫婦・6人で一泊の新潟旅行をした。
旅の計画・手配は、かって新潟市に赴任した経験のあるKさんご夫妻におまかせ。
我々は、事前に「新潟に行く」ことと「集合場所」のみを聞いただけのラクチン旅行であった。
関越トンネルを出ると、それまで降っていた雨は止み、曇り空となり徐々に青空が広がってきた。
途中渋滞もあったが無事新潟市に到着し、お昼は「ピア万代」でお寿司という予定だった。
佐渡沖で獲れる魚が人気のお寿司屋さんは、1時間半待ちとのことで諦め、鮮魚店で持ち帰りの寿司などを買って昼食とした。
乾いた喉に、地ビール(越後ビール)がうまかったこと。
夕方は、「新潟の夕日スポット」として有名な「小針浜」に案内してもらった。
記録に残しておきたい、素晴らしい体験だった。
目の前は、遠くに「佐渡」が望める日本海の荒海である。
砂浜の手前には、傾斜のゆるい観覧席(?)が造られていて、ここに腰を下ろして夕日を眺めるのに良い場所である。
人気があるのであろう、車やバイクでやってきた見物客の数が増していく。
陽が落ち始める。
人たちの楽しみを奪うかのように、陽が沈んでいくスピードは案外速い。
やがて、大きな太陽は雲を赤く染めながら、佐渡の島影に消えていった。
恋人たちであろうか、少しずつ濃さを増す闇にもいくつかの人影が見える。
目の前で展開した美しい情景の、余韻を楽しんでいるかのようである。
我々も、立ち去りがたい気分を振り切って浜辺を後にした。