今から40年も前に遡るが、私の使っていた「電卓」である。
不用品を整理していたら、机の引き出しの奥から出てきた。
なんと、電池を入れてみたら、なんの問題もなく使える。
さすがに機能は少なく、出来るのは加減乗除の計算だけである。
裏には、”MADE IN JAPAN”とある。
現在は、電卓などほとんどが外国産であろうが、当時は国産だったのだ。
それが、故障一つせずここまで来たことに、”MADE IN JAPAN”に敬意を表したい。
電卓が普及する以前、アナログの計算の道具と言えば「計算尺」があり、ディジタル代表は「算盤」だった。
そのどちらも使いこなすには、それなりに習熟が必要なツールである。
私も習った記憶はあるのだが、いずれも実務(仕事)で使うレベルには至らなかった。
それよりも、「電卓」が世に広まるスピードが速かった。
計算式通りにボタンを押せば正確に計算してくれる、電卓は手放せなくなった。
それが今では、面倒な計算はパソコンの表計算ソフトを使い、電卓を引っ張り出すことも少ない。
年のせいだけではなく、益々計算能力は衰えていく。