佐賀藩は、日本の近代化に大いに貢献した歴史がある。
佐賀城の往時を伝える遺構は多くはないが、本丸御殿の一部が復元され「佐賀城本丸歴史館」として公開されている。
海外の技術を取り入れるのに積極的だった藩であり、優れた人材が輩出されていることが学ぶことができる。
佐賀藩十代藩主「鍋島直正」の銅像。
現存する遺構「鯱の門」
分厚い板には、江藤新平などが主導した「佐賀の乱」の戦闘で撃ち込まれたされる弾痕が残っている。
この穴はちょうど手の届く高さにあり、見学者が指を突っ込んでみるらしい・・・。
鯱の門から広場に入ると、復元された本丸御殿の玄関が見える。
ここが「歴史館」入口になる。
玄関脇には、佐賀藩が輸入し複製した大砲(臼砲、アームストロング砲)のレプリカが展示されている。
戊辰戦争ではよく活躍した大砲だと言われる。
内部に入る。
南廊下と外御書院(大広間)の広さには度肝を抜かれる。
畳敷きの廊下は畳4枚の幅がある。
大広間は、一之間から四之間まで通してみるととんでもなく遠くに見える。
ぐるっと館内を周っていくと、昔そこにあった建物の位置を表示された空き地がある。
びっしりと建物が立っていたことが分かる。
外に向って目をやると土塁が見える。
さらにその外側が「堀」になっているようである。
古い絵図をみると、堀が城をぐるりと囲んでいたのがわかる。
天守もあったが火災により焼失し、その後再建されず天守台のみが残っている。