秋田、宮城、山形の東北三県を歩いてきた。
旅のテーマは、今回も日本の古城を訪ねることが第一、それに加えて各地の観光スポットにも立ち寄った。
初日は秋田市内の久保田城跡(千秋公園)を散策。
常陸から出羽に転封となった佐竹氏の築いたという城であり、JR秋田駅から歩いても苦にならない距離にある。
小高い山(丘)の上に築かれた、高く積まれた石垣の無い「土の城」でり、守りを固めているのは堀と土塁である。
堀と土橋
緩やかな斜面を少し登ると「二の丸跡」に出る。
驚くほどに広い。
さらに石段を登っていくと二階建ての「表門」(再建)に出る。
本丸の玄関口ともいえ、「番所」があり堅い守りを固めていた門であったという。
表門をくぐると本丸になり、土塁に囲まれている。
表門から本丸を、ほぼ対角に突っ切って行ったところに「御隅櫓(おすみやぐら)」が建っている。
市制100周年を記念して復元されたそうである。
隅櫓ではあるが、三層四階の天守とも言えるほど堂々として、朱に塗られた欄干が印象的である。
最上階の展望室から周囲を眺望し、見張りをする場所としては好位置にあることが分かる。
しばし、城の見張り番になったつもりで景色を楽しむ。
千秋公園は久保田城跡にあり、城好きは勿論、そうでなくても桜や、新緑、モミジなど四季それぞれに楽しめそうである。
また、犬好きにとっては二の丸跡にある「秋田犬ふれあい処」も楽しい。