幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

奈良の旅・その2「明日香村の古墳」

2022-11-20 | 旅行

以前、明日香村を訪れたのは修学旅行の時であり、その記憶はほとんど残っていない。

それもそのはずである、先生やガイドの話は上の空で聞いていたのだから・・・。

 

その後、「高松塚古墳」の壁画が発見され、ニュースになった時の驚きは今でも忘れていない。

高松塚古墳は、発見以降今回始めて訪れるところなので、ワクワクする気持ちで向った。

 

何はさておき、古墳の壁画を見にいく。

と言っても、国宝である本物は別の施設にきっちりと保管され、公開もされていない。

古墳のそばに建設されている「高松塚壁画館」で、精密に描かれた模写や副葬品などを見ることが出来る。

限りなく本物に近く再現されているのであろう。

その他、棺が納められた石槨(せっかく)の模型があり、盗掘された跡まで再現されていて盗掘口から内部が見える。

 

「飛鳥の美」を鑑賞した後は、すぐそばにある古墳へ。

お椀を伏せたような、上も下も丸いシンプルな形である。

この中に、あの鮮やかな色彩の壁画が残っていたのは、よほど劣化を防ぐのに良い環境であったのであろう。

 

高松塚古墳の後は、「石舞台」へ。

石舞台と言われるが、えらい人のお墓であり、石室を覆っていた土が無くなり巨大な石室が見られる。

ここを訪れるのは2回目になるが、以前の記憶にある以上にでっかく感じられ、新たな驚きであった。

歴史的建造物を見ていつも浮かぶ疑問がここでも湧く。

土木技術の乏しい時代に、どうやってこの巨石を動かし石室を作ったのであろうか?

 

明日香村の観光マップを見ると、これら以外にも多くの古墳が載っている。

小高い丘(山)を見ると、あれも古墳、これも古墳では?と思えてしまう。

高松塚古墳、石舞台の二か所だけでは、とても飛鳥を見て回ったとはいえまい。

まだまだ見たりない、魅力ある地である。

 



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