ふむふむ、日経ビジネスonlineの小田嶋 隆が書いた今日の記事「図書館よ永遠なれ」を読んだ。、そのなかで同じ場所、同じ時間、つまりその場面を共有することで「共同性」が働くいろいろなケースがあり、サッカーのスタジアムでの応援の経験を例に、「群集心理がもたらす興奮はそれだけで格別の誘惑である。」とある。
群集心理はSNSがもたらす愉悦の主成分であり、何かを応援する時、あるいは誰かを野次る時、われわれは群衆のマナーを身につける。そして、群衆となったわれわれは、自分たちが愚かな人間として振る舞うこと自体を楽しむようになる。実際、ツイッターの同じハッシュタグに集うアカウントは、思うさまに嘲弄できる手頃な攻撃対象を探し求めている。
と言う話のふりからSNSで燃え上がった話として”記事の書き手の女性は、ある日、とある行政機関の仲介で講演の仕事をする。現地におもむくと、担当の人間が、「付箋のいっぱいついた」自分の著書を持って現れる。礼を言おうと思ってよく見ると、図書館で借りた本だった。彼女はひどく傷ついた……。
ま、ここまでは前振りだだったが、図書館の貸出と作家の収入の問題を書いてある。
さらに記事には 図書館については、昔から、文筆家の間でも意見が分かれている。
特に、図書館が貸出予約の多い書籍を複数(2冊以上)購入して所蔵する(複本)傾向が一般化してからは、図書館への風当たりが強まっている。
引用記事には2001年には、日本ペンクラブ著作者の権利への理解を求める声明で、
「幅広い分野の書籍を提供する公共図書館の役割を阻害」と批判、これに図書館側は「図書収集の実態への誤解」「資料費に占めるベストセラー本の割合はわずか1%」と反発。03年には日本推理作家協会と、大手出版社11社が、「作家が希望した本は発売後6カ月間の貸し出し猶予」を日本図書館協会に要望し、これを図書館側が拒否。(コトバンクー知恵蔵より)
***<思うこと>******
これらの記事を読んで私は「作家が希望した本は発売後6カ月間の貸し出し猶予」が賛成である。また、Net販売も町の本屋さんの生計が成り立つような何らかの有利な配慮もあってもしかりと考えられる。同様にネット販売は3か月の販売猶予があっても良いのではと思う。
半年待てないような本はただの流行であって人に知っていることを読んだこと何らかのアピールしたい人が宣伝に乗せられて購入する人である。この人たちには少し待つ、手間をかけることを求めても良いような気がする。
生活保護並みの年金収入で医療費、不動産税等の消費税に生活が脅かされる者にとって、図書館はありがたいシステムである。利用させていただいている身にとって、売り出し直後のものは必要なく、他に読む本があるので利用者が減る頃になって読む事が多い。さすればざっと拾い読みをしてから好みに合えば借りることにしている。
最近読んだ本の記録と感想を別のブログにアップしているが、アフェリートするとネット販売に協力することになるのでやめている。もっとも私のブログを見る人は塵にもならないのでまったく影響はないが図書館では古い本の掘り起こして楽しんでいる。
=====<by やじさん>==
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