Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

旅日記その5(カイザリヤ2)

2016年03月21日 | イスラエルツアー2016
ところで、カイザリヤとは「カイザルの」と言う意味だそう。

イエスがこの地上に生きた時代、またその前からずい分後まで、イスラエルはローマの支配下にあり、ヘロデは言ってみれば傀儡王であったので、ローマ皇帝への点数稼ぎの命名。

競技場へと続く道へはこんなものが。
石が少しずつ隙間を空けて置かれている。


隙間の幅も微妙に違ったりして・・・
なぁ~んだ!?

このように腰掛けて使う。

あぁ~。
スッキリ‼️

と言う事で、トイレでしたぁ~~。

競技場で観覧中に興奮して粗相のないよう、済ますものは済ませて。

それにしても・・・
仕切りがない
男女共用

ガイドの享子さん曰く、昔は羞恥心の感覚が今とは違い、また、女性の服は長くて覆う事が出来たのだ、と。

それにしても、あぁ・・・



ここにはその他、宮殿、劇場、防波堤などもある。
が、滞在時間の関係で全部を見る事は出来ないので、円形劇場を。

収容人数4千人。
拡声器もない時代、自然の音響効果によって声が届いたと言う。

それを体験すべく、一人の方に聖書を朗読してもらってそれを聴いた。
それから、全員で舞台に上りイスラエルの賛美歌を歌った。

私の勝手な憶測だが、昔の人は現代人より、腹から声が出て、声帯も強く、声が太く響き渡ったのではないか?
現代人は文明の利器で楽が出来る分、本来人が持っていたはずの機能が衰えていると言うのはいかにもありそうである。

新約聖書の使徒行伝にはこんなエピソードが。
時は既にヘロデ大王の時代から孫のヘロデ・アグリッパへと移っていたが、ある時彼がこの円形劇場に設けられた王座に就いて演説した。

民衆は
「神の声だ。人間の声ではない。」
と叫び続けた。

すると途端にヘロデ・アグリッパは虫に噛まれて死んだ。

聖書には
「ヘロデが神に栄光を帰さなかったからである。」
とだけ、書いてある。

それにしても、それほどスゴイ声だったんだと思う・・・

その、ヘロデが死んだ王座と言われるのが、円形劇場の客席の中央に設けられたこの場所。

実際に立つと、ちょっと神妙な気持ち。


この野外劇場では今でもコンサートなどが開かれているそうだ。
地中海からの風に吹かれながら、古代の遺跡で夏の夕暮れ時に音楽を楽しむ・・・

なんとも素敵ではないか。

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