YUNUBI

YUNUBI=ユヌビは、私が嫁いだこの地の方言名だ。30年余の会社経営、子育てに良くも悪くも終止符をうった。

債権者集会

2008-03-02 | Weblog
 債権者集会が、1週間位前になった。裁判所で、正式な破産手続き開始の出頭日から、3ヶ月間後の債権者集会は、私らにはある意味待ち望んだ日でもある。倒産を決めた日からは、9ヶ月経過したことになる。
 何度も書いた調書は、悔しさや、憤りを呼び起こしたが、時間の経過はそれらをなだめ、自分達がどれだけ懸命に、会社経営に取り組んだかを象徴のように、これでいいんだと思う様になった。そして、この曖昧な立場から、早く抜けたい思いも当然強くなってきた。
 
 その日は、新しい仕事の説明会に向かう車で高速道路に進入してから、管財人の電話が入った。調書の中から2.3点確認の後、ここしばらくに私が、債権者と対応したことに質問がきたので、説明のつもりが管財人が勝手な行動と怒り始めた。
 債権者が、債権の物件を引き取りに来たのに、立ち会った事に怒り始めたのだった。私は、破産を弁護士に依頼してからは、このことも含め、行動の前に弁護士の指示を仰いだつもりだったので、それを懸命に説明しようとした。
 だが、私の勝気な性分が、私は悪くないと会話に出させたのだろう、管財人は「あなたが、そういう態度だったら、免責は受けられませんよ。」ときた。
 私は、先に裁判所で、財産隠しをやりかけた事を暴露した経緯を、思い出し気持ちが覚めてしまった。
 管財人との、相変わらずの活舌が悪く早口で、上から畳掛けるような話しぶりの電話でのやりとりに、私はこの人と、これ以上話しても無駄だし、まるで犯罪人のような(かも知れない)気になると悲しくなり、悔しい気持ちがこみ上げ黙ってしまった。
 翌日に、弁護士事務所で会う約束をして、電話を切ったが高速道路の路肩に30分近く駐車していた。もちろん、仕事の説明会は遅刻、心あらずだった。
 その日は眠れず、管財人の「免責を受けられませんよ。」との言葉が腹立たしく次第に、私らにはこれ以上何があるというのか、自問自答のようになった。
 夫に、昨日の出来事を話した。事柄だけを聞いた夫は、冷静に「管財人も仕事だから仕方がない----債権者集会が間近になり、何らかの収穫がないといけないのだろう」という。
 勝気だが単純な性分でもある私は、これでとりあえず気が済んだ訳ではないが、落ち着きを取り戻し、管財人にいわれた他の件の報告メモを作りはじめたのは、朝方4時を回っていた。
 管財人とあう気持ちを落ち着ける為に、少し早く予定の30分前に弁護士事務所に待機した。夫にいわれた私らが悪いのは間違いない、とにかくこの場は何を言われても我慢して乗り切ろうと。
 だが、私の腹の虫は、どこか治まってない。弁護士先生に、少し話したいと言われ、「事が起きてからの自分の行動は、弁護士先生に指示をうけたつもりだし、今更、何も投げ出すものもない。免責って何?明日をもわからない曖昧な日々を、これ以上私らは、何をする必要があるのか?これで、免責受けられないのだったら---。」夫になだめられたはずの、言っては行けない言葉を口にした。

 その後の、弁護士事務所での管財人とのやり取りは、呆気ないほど淡々として進み、私の口座に残ってたお金の1部と私の不動産収入の家賃と計23万円程を、管財人に渡した。この口座も弁護士の許しを得て新たに作った口座だったが、管財人決定日にさかのぼり、お金の回収を支持されたのは腑に落ちなかった。
 先日の電話で、管財人の怒りにふれたもう一つ、「家賃の件は、私自信が破産者だと借家人に説明して、家賃を回収するのは嫌なので、アパートを出たい人には出てもらった」と告げると管財人は、今はあなたの財産ではないから、勝手な事は許さないと怒ったのだった。私はこれまで、自分なりの誠意をつくしているつもりだったから、関係ない(債権者でもない)アパートの住人(第3者)には、せめて私自信のプライドを守りたいと、管財人に言ってしまった事を悔やんだが後の祭りである。当初の予定の前月の家賃も納めることになった。
 その他に、取引のあった銀行の会社名義の債権を買取れときた。金額は¥57400だが、今更この債権を買取った所で、私らに役立つ筈もないが銀行側の、8ヶ月先の処理金では困ると言う訳である。手元にあるお金を、理由をつけもっていかれる気がした。どうにも、早くこの事態から抜けたいとの思いは強くなるばかりである。

 アパートは、売却に向け不動産屋が動いていたが、住人は私の知人だった。知らなくてもいい事は知らせたくない。
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