守屋山の帰り、ほんの少し色づき始めたもみじ湖の脇を抜けて南小河内に下る。時間があったので久しぶりに上の平城跡に立ち寄る。
この城跡は、平安時代末期から鎌倉時代中期にかけての城郭跡を留める長野県で最も古い城跡として県の史蹟に指定されいる。
現地案内板に拠れば、
平安時代末期に源為公によって築城され、その後鎌倉時代中期まで知久氏が居城、その後知久氏が下伊那へ移り廃城。
しかし、平成10-12年の主郭等の発掘調査により、戦国時代にも使われていた痕跡が見つかり、知久氏後もいずれかの勢力により利用されていたと考えられる。
との事。
城跡は東側から西側へ細く伸びる丘上に五条の堀と四つの郭からなり、主郭は西側から二つ目の郭、東側の二つの郭は中央部分に東西に伸びる堀によって南北に分かれている。
画像は、とある冬に城跡南側から撮影したもの。
さて今回も西側の県道から小路を入り、表示に従って城跡への坂を登る。
程なく左手に「一の堀」の表示。
林の中には堀が良く残る。
更に坂を登るとススキの藪に堀の痕跡「二の堀」跡。
反対の北側にははっきりした痕跡が。
また少し進んで、解説板と標柱の建つ「三の堀」跡。
進む先に有名?になりつつある「城跡の桜」をみる。
「城跡の桜」を過ぎて東屋の建つ辺りが「四の堀」があったと思われる所。
そして道は突き当たって北側へ向きを変える所、草薮に隠れて「五の堀」の痕跡。
北側への道、左側が「四の郭」右側が「御射山平」
北側へ進み、三、四の郭の間の東西堀と「五の堀」の合流点を見る。
東西堀の底に降りて、西側へ下り「三の郭」辺り。堀の突き当りが主郭。
主郭に上がり下って来た堀をみる。
とても気持よく手入れがされています。
因みに以前はこんな感じでした。
そして主郭内へ。
主郭はラベンダー畑と芝生の広場。
ラベンダーは季節外れ。
広場のタンポポの綿毛。
また訪れたい城跡です。
別名:神の平(かんのたいら)城、丸山城
現状:耕作地等
遺構:曲輪、堀
状態:遺構が残る
表示等:案内板、解説板、標柱等多数あり
駐車場:あり