伊那市と諏訪市の界、杖突峠の西側の守屋山は有名であるが、笠原のこちらも守屋山と呼ばれるらしい。
麓には笠原氏の蟻塚城跡があり、守屋山城もその笠原氏によって築かれたと
考えられている。
山頂に主郭が築かれ、主に南北に伸びる尾根上に多くの郭や堀切が残ります。
遺構は良く残り、見応えのあるとても素晴らしい城跡です。
蟻塚城跡から山頂主郭まで案内板が近年設置されたようなので、
今回はその案内板に沿って山頂まで辿りました。
国道361号線から北へ折れ、六道の堤の東側を抜けまず蟻塚城跡を目指す。
と或る春に、西側の六道の堤から望む守屋山(浮島の背後)。
御射山神社参道手前に駐車、参道を進む。
拝殿の裏側から空堀を越え一段上がると蟻塚城主郭。
正面の土塁の左側に「守屋山城」の案内板を見つける。
土塁背後。
防獣柵とその奥に「守屋山城」の案内板。
防獣柵の内側を案内に従って左側へ。
直ぐに案内板、山中へ踏み跡が続く。
踏み跡は薄く、途中から判らなくなる、白テープを目印に取り敢えず枯れた沢を上へ。
沢が詰まり目前に西尾根が迫る。
この西尾根上にも郭と堀切を見ることが出来ますが今回は割愛。
西尾根には登らず左側を見上げると案内板が見つかる。
案内板の所まで登り、矢印どうり左(北側)へトラバース。
この辺りから郭と思われる平場が見え始める。
再び上部に現れた案内板に従いさらに左(北側)へ進むと数段の階段状に郭。
案内板は上へ進めと矢印。
階段状の郭を数段登る。
今度の案内板は右(南側)へと矢印。
踏み跡は有るような無いような。尾根上は近そうである。
尾根上に案内板を見つける。
平場になっており郭であったようだ。
案内板の矢印は右(南側)であるが、ここは少し逆らって左へ。
平場の端から北側へ伸びる尾根上に堀切と郭を見ることが出来ます。
案内板まで戻り南側へ進む。
画像では判りづらいですが、平場は階段上になっていて僅かづつ登って行きます。
20m程で正面に一段高く郭。
郭に上がとすぐ南側に堀切と郭。
こちらの郭は南側に少し長い。
進んで行くと堀切と主郭が見えてきた。
主郭へ到着。
左側に土塁。
主郭内は南北と東側に土塁が残ります。
主郭北東隅に祠と二つに幹の別れた松の木、そして守屋山城の標識。
木立の間に西側を望む。
さて、案内板はここまでで終わります。
しかし遺構はここから南側の尾根上にも多く見られるので当然ではあるが南へ下ることに。
まず、郭や堀切を見つつ古道まで下り、古道にそって尾根の東を竪堀等を見ながら回って行く。
やがて道は東側尾根上へ出る。
そこから東側尾根上の遺構を見学、西側の主郭まで戻って今回の見学を終了としました。
現状:山林
遺構:郭、土塁、堀切等
状態:遺構がよく残ります