銚子発 極上さば料理へ
銚子港はサバの水揚NO1と誇っているがさば料理はこれといったのが見られない。
この現状を見直し
①サバ水揚の現状 ②さば料理が定着しなかった原因 ③サバ漁獲方法 ④さばアレルギー など 調査したり新たな調理方法を模索してきた。
漁協など関係者の協力もあって11月後半から1ヶ月に渡って「銚子極上さば祭り」を開催することになった。
秋になると銚子沖で水揚される脂がのった大型のサバを素材に銚子ならでの料理に仕立て季節限定の祭りがことの趣旨である。さば好き!銚子に集まれ!ということになる。
極上さば祭りを開催に至った理由は二つある。
①日本でも有数の水揚を誇る銚子には脂がのった大型のサバ(700グラム以上)が秋から冬にかけ水揚されること。
②サバは鮮度の劣化が速いこと、アニサキスを抱え刺身では提供できないこと これに特許の熟成タレ製法により冷凍しても生食感のサバが提供出来ることになった。
ここから時期限定・銚子に来なければ食べられない「極上のさば祭り」が生まれた。
例年ならば10月に入ると銚子沖にサバが南下して来る。今年はサンマのみならずサバが北の海に留まっているようだ。八戸沖では大量に水揚されているが銚子港の水揚は遅れることが明らかになって来た。
昨日まとまったサバが水揚された。やっと銚子港に秋サバの便りが届いたようだ。700グラム以上のサバは選りすぐってほんの僅かに過ぎない。さば祭り参加店では300キロほど取り寄せ加工処理に入った。
これまで「極上」とは銚子港に水揚される脂がのった700グラム以上のサバと考えていた。実際にサバを扱っている冷凍業者によると、大量に水揚されるサバを選別機に入れ800グラムになると1%に過ぎないという返答であった。
今年の夏にさば祭りの企画は進められたがチラシやポスターを巡って揺れてきた。
その原因を考えてみた。ネットの急激な普及が状況という時空間を大幅に揺さぶっているように思った。
。全国、数多の地域が地産を媒介に集客に走っている。
時代と大衆の動向が大きく転換しているのに従来の宣伝方法に依存している。層を対象にした集客方法が賞味期限に達しているのか。など
極上さば料理際の試食会で{さばの文化}の説明をどうするか検討した。今年の8月、銚子漁協で開催された「食と漁のシンポ」特別講演で北海道新聞の本田さんが用いた資料の中に地域におけるサバとサンマの消費があった。非常に判りやすい図で在ったので使用の了解を得るため関係者を辿った。
さば祭りを近くに控え、サバ水揚に期待していたところ4日には2000トン近くが水揚された。その中から僅か700グラム以上は1%に満たなかった。
関係者の協力で試食会には必要なさばを仕込むことが出来た。