たまに「車の運転がうまくなりたいんですけどー」と言われます。
私がサーキットを走っているからなんだろうけど・・・コンマ一秒を考えて走っている人に聞くことじゃないよね。。。
たぶん、普通の人とは違う事を考えているわけですから。
とはいえ、答えないわけにもいかず、当たり障りのないことを答える。
・・・とはいえ、答える内容が当たり障りのない内容になるわけもなく。
確実に引かれます。
で、何を答えるか?
「あなたが”上手”と思っている周りの人の教えをすべて忘れること」
・・・我ながら、ほんと笑ってしまう回答です。
根拠は?
根拠のない自信を持っている人の話は、やっぱり根拠が無いってことです。
「ウィンカーを出す人は下手な人だ」
と思っている地域もありますし
「ミラーを見ることは下手な人がやることだ」
と思っている人もいます。
「安全運転は、速度を出さないことだ」
と思っていても、では、何キロで走る事なの?と思ったり、こういう人に限って危険運転をするものです。
こういう人は、数値を聞いてきます「時速何キロ」「何メートル前」。
でも実践できないでしょう。
なので、”すべてを忘れること”なんですね。
では、何を参考にするのか?
もう基本に戻りましょう。
自動教習所でやったことをシッカリとやることです。
一時停止をちゃんとする。
車線変更をする時は、ウィンカーを出して周りを確認する。
スムーズな流れに乗り、自分勝手な行動をしない。
歩行者の横は、最徐行(時速10キロぐらい)で走る。
とか。
料理人も、基本の「き」がわからないのに、創作料理もないでしょう。
それと同じです。
はい。
この時点で確実に引かれます(笑
だって、技術的な事じゃないんですからね。
きっと、聞き手は「技術的な事」が聞きたいんでしょうね。
技術的なことを聞いていても、想定しているだろう回答とは180度違う事は目に見えていますが。。。
皆さんの「都合の良い」回答なんてしませんよ。
だって、基本的な考え方が「危険」じゃ、何を教えてもダメでしょうから。
基本を反復して実践できるようになると、余裕が生まれる。
余裕が生まれると、周りが見えるようになる。
そして、次のステップに進める。
という塩梅です。
まずは基本。そして「自分は上手なんだ」という根拠の無い人の言葉を聞かない。
根拠のない自信は、さっさと捨てる。
上には上がいると謙虚にする。
これが、上達の一歩だと私は思っています。
では私は?
私は、上手じゃないです。まだまだ上には上がいます。
上がいる以上、謙虚にやります。
ただ、私の場合、1つの経験談になりますが・・・初めて走行会でサーキットを走った後、そう「帰り道」ですが、がらりと自分の運転が変わりました。
たぶん、1ランク上の経験をしたからでしょう。
サーキットからの帰り道の、自分の周りを見る「見え方」が変わりました。
こんなに視野が広くなるなんてと。
視野が広がるのと同時に「恐怖」レベルも上がりました。
見えるので、周りが怖くなりました。
なんて、周りが「無謀」なのかと。
そして、この人たちは「無謀」が「怖く」無いのかと。
・・・そう、知らないということは、これほどまでに「無謀」にしてしまうと。
「知る」「経験する」という事は、自分を「1ランク上」にしてくれるものであること。
色々知りました。
でもこれは、かなりの「荒療治」。
普通の人はできないと思います。
なので、まずは「基本」。
そして、少しずつ「何が正しいのか」を根拠を持った知識を身に着けること。
これが運転上達のステップだと、私は思っています。
最後に。。。
秋まで大事にしたい高級スポーツタイヤを、夏前に履いてしまうと・・・
秋まで持たせたいという一心で「タイヤを使わない」と、運転が静かになります(笑
まあ、熱が入っちゃうと意味ないんですけどね。