雑にゃん日記<俺ってズレてる?>

いろいろな趣味や語りを書きたいと思いまーす。
私の頭の中、一般的と言うものとはズレているみたいです。

「自由研究には向かない殺人」という本を読みました

2023-07-23 12:37:04 | 読書

いや~、やっと読み終わりました。

こんな本。

「自由研究には向かない殺人」

 

自由研究には向かない殺人 - ホリー・ジャクソン/服部京子 訳|東京創元社

自由研究には向かない殺人 高校生のピップは自由研究で、自分の住む町で起きた17歳の少女の失踪事件を調べている。交際相手の少年が彼女を殺して、自殺したとされていた。そ...

東京創元社

 

著者はホリー・ジャクソンさんという方です。

本屋さんで見たとき「本屋大賞 翻訳小説部門2位」という帯を見て読んでみたというところです。

2022年の本屋大賞です)

 

女子高生が、5年前の事件の真相を・・・自由研究の題材として追っていく。

という話です。

ざっくりの説明で申し訳ない。。。

個人的には17歳の女子高生が車の運転をしているのですが・・・やめてほしい(笑

(ネットを見るとレンタカーが借りれるのは21歳からなので、一応練習って感じなんですかね)

 

さて、話があらぬ方向に行きましたが、感想を一筆。

私は、ハリーポッターすら読んだことのない、洋書初心者です。

外国の小説の特徴は、よくわからないのが実情です。

そんな私が、思った第一印象。

「長い」

でした。

本のページが厚いって話ではなく、無駄とは言いませんが、状況の本質ではない箇所の状況説明・心情説明が事細かに書いてあります。

これは、日本語翻訳の影響なのかもしれませんが、ほんと心情の説明が多い。

このおかげで、ページ数がドンドン増えていってしまっています。

ある本のあとがきで、誰もが知っている小説家さんが「物語には適度な長さがある」と書いてあります。

物語の進行がリズミカルに感じられるページ数というのは、どんなに長編であってもワクワクしながら読めるものですが、本書は「ちょっと間延び」が感じられました。

逆に、裏読みをすると「ひょっとすると映像化を目論んでる?」と思いました。

ここまで書いてあると、役者さんへの説明もスムーズでしょうしね。

 

さて内容ですが、本書「ミステリー」枠です。

日本とは違う、外国らしい文化、女子高生らしい行動というのが随所にあり「なるほどね~」と思いながら読みました。

が、これがミステリーか?と言われると、ちょっと違うような印象を受けます。

現代風なアプローチや、おちゃめな主人公が無謀な行動もありながらエンドを迎えますが、どう考えても

「本来語らなければいけない部分が欠落している」

ように思えます。

どこかは書きません。

が、1つだけ。

文章では「初めに」~「目的」・・・「まとめ」~「おわりに」と書きます。

(う~ん、我ながら理系というか、論文ぽいな~)

つまり「おわりに」は「初めに」の返答であるべきです。

ただ「よかった、よかった」ではなく、「初めに」に回答することで話が締まると、あくまでも個人的ですが思います。

本書は、だら~と話が進み、最後によかった、よかったで終わりますが、いまいち「あの件どうなった?」という部分が多々残ります。

こういう理由から、すこし若年向け?日本でいうラノベ的な立ち位置に感じました。

ラノベにしては長いですが。

 

そして、どこにも「盛り上がり」が感じられませんでした。

起承転結とは言いませんが、さすがに「ここだ!」というところに盛り上がりポイントを作らないと、読んでいる人の心が盛り上がりません。

それがなかったように感じます。

全体的に、平均点がずーと続く感じ。

昔、テレビでやっていた「サスペンス劇場」。

今は放送していないんですけど、一時期ひどかったんですよね。

前半部分は、主人公が色々考えるのですが、途中からラスト直前に向けて必殺技が発生します。

刑事たちが聞き込みで走っているところをカメラで映して、セリフなし。

音楽だけで処理。

そして、突然「新しい事実が見つかりました!」とキャラクタが言うのです。

視聴者置き去りの、新事実発見です。

これは、本当に面白くない。

「自由研究~」という話は、これと似た感じがしました。

キャラクターが考えに考えて・・・という感じではなく、思いついた行動をしたら「都合のいい新事実」にぶつかる。

そして話が進むということが続いていく感じ。

 

内容的には、まとまっていて、キャラクターたちが生き生きと動いているように思える良い作品でした。

が、キャラクターが女子高生なのだから、壁にぶつかり、考えに考えた内容で打開していく、そんな展開でも良かったかな?

と思いました。

逆な例として、相棒の「右京さん」の場合は、壁があろうが突き破っていく「大人」なので、ああいうシナリオがぴったり合う。

キャラクターとお話、それは一心同体なんですね。

そして、テンポと語らなければならないポイントの回収。

偉そうなことを書いますが、私の文章なんて、ひどいもんです(笑


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