3月も中旬に差し掛かり、春は三寒四温と言いつつも、暖かいと感じられる日がだんだん増えてきた。
しかし今年の冬を思い返すと… 北陸では十数年ぶりという豪雪であった。
2ヶ月前には平地でも数十センチ~1メートルという積雪となり、早朝から汗をかきながら雪かき(除雪のこと)する人、車通勤を諦めて早朝から長靴で出勤する人が多くみられたものだ。
ところが、北陸はかなりの車社会であるため、家の前を通る車の轍の雪が本当に固い!そして降り積もる雪で轍も激しくデコボコになる。
筆者の近所はニュータウンで新居の方がかなり多いのだが、鉄製でないプラスチックスコップしかもっていない転入者はとにかく苦労したらしい。ホームセンターのスコップは軒並み売り切れとなった。
こうした豪雪の中、筆者の住む金沢市では市を挙げて「雪かきデー」が設定され、除雪車の入らない多くの生活道路に町内総出で雪かきをすることとなった。
雪かきデー当日は(災害のような豪雪という危機意識もあり)、普段は顔を出さないご近所さんも家族で朝から雪かきするプチイベントのような状況となった。
男手の少ない家の前や空き地前なども含め、皆が力を合わせて自宅前よりも町内の道路を率先して雪かきを行い、ジュースも弁当も出ない中で住民の無言の団結を感じた一日となった(市はジュース代くらい出して欲しかったと思いつつ…)
そんな雪かきの跡すら残さず、新しい春が近づいている。
一家でスコップを2つも3つも持っていたあの家は、今頃どこにスコップを片付けているのだろうか…
北陸支部I