ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

①渡部昇一氏語る なぜ今 「自助論」 なのか

2010-07-01 14:50:45 | 渡部昇一氏講演
6月26日(土)BS11「未来ビジョン」元気出せ!ニッポン!
渡部昇一(上智大学名誉教授 1930年山形県生まれ 英語学者 評論家)出演

「温故知新」 より 「なぜ今「自助論」なのでしょうか」

6月26日の「未来ビジョン」録画したのを見たら、あの大好きな渡部昇一さんがご出演でした。嬉しくなって、ふむふむと大事なところを書き出してみました。



《自宅に、英語学、言語学、歴史関連の洋書を中心に蔵書数15万冊のプライベートライブラリー》
(15万冊ですか・・男として憧れますよねぇ)
・・えぇ・本当はああゆうのを自慢するのは悪趣味なんですよ。しかしねぇ。僕の恩師で昔高級武士だった人がいらっしゃって、その先生が 昔の武士は、いろんなものを自慢しちゃいけないと、でもたった一つ持ち物で自慢して良いものがある。それは刀関係のもの、これは割と贅沢しても心がけが良いと・・これは 武士にとっての刀は、文学部の人間にとっては本じゃないですか。だから僕は自慢するぞと・・ 笑

(プライベートライブラリーの意義は?)
やはり自分の世界を持てるということ。やはりプライベートライブラリーが発達したのは、
西ヨーロッパの一番良い時代からですよ。特にイギリスとかフランスとか先進国で、その前はパブリック・ライブラリーしかないんですよ。アレキサンドリアとか行ってもね。修道院とかライブラリーはありました。それが個人がライブラリーを持てるようになったということは、近世の一番良いところだと思います。

(やはり歴史的名著から学ぶ意義は・・)
僕はねぇ。本から得る知識と、今は情報化社会でインターネットとかものすごく便利なんです。その差はあると思います。

でもね、本というのは例えて言えば食べ物なんですよ。栄養的に言えばサプリメントでいいんですよ。ただサプリメントだけで成長出来るかと言ったら出来ないと思う。子供たちはやはり食べなきゃ駄目ですよ。食べて余計なものは排泄するという、そのプロセスで成長して、足らないものはサプリメントでパッと入れると良いですね。

それから自分の思想を作ったり感受性を磨いたりするのは、本を読み返し読み返し、そのプロセスにおいて出来ると思いますね。そして自分の愛読書が詰まっている空間があるということは、その愛読書を書いた人たちと夜中なんか霊的に交わるんですよ。

おお!

そりゃね。愛読した人たちが現れてきたらオカルトですけどね。 笑 そこまでいかなくてもね、そんな感じになるんですよ。


渡部昇一推薦 時代を読み解く名著

1859年発行 サミュエル・スマイルズ「自助論」 天は自ら助くる者を助く

300人以上の欧米人の成功論を集めたもの 1871年 「西国立志論」中村正直(敬宇)訳で日本でも出版され、100万部以上売り上げた。

(サミュエル・スマイルズのなぜ今「自助論」なのでしょうか。)
それは、日本が明治維新に成功したのはサミュエル・スマイルズの自助論にあるんですよ。それはねぇ。幕府の昌平黌(昌平坂学問所)というお茶の水の学校がありました。

その学校始まって以来の秀才という中村敬宇という秀才がおりました。この人が旗本の秀才を引き連れて幕末に、幕府から留学を命じられてイギリスに行くんです。イギリスに行って中村敬宇が何を驚いたかというと、その富です。

地図を見たって大体同じ大きさでしょ、日本と。緯度を見ても同じ。それで物産っていったら特にないんです。それでこの差はどこから出たであろうか。

工場を見たって、造船を見たって、鉄砲を作るところを見たって○○の戦争の50年後だからすごいですよ。それに夜になっても暗くならない。ガス灯がついているから。

それから両側に高い家が建っている、それが江戸城よりも高い。そしてそこに誰が住んでいるかと言ったら庶民・・ね。この富の差がどこから来たか。滞在して約1年、幕府がつぶれて帰るんですけどね。

滞在しているときはわからなかったです。でも帰るときになって、そこで知り合いになったイギリス人の友達が、「今イギリスで一番売れている本はこれですよ」と言って「自助論」をくれたわけです。
そして自助論を彼は船の中で読みました。そうしてハッとわかったんですよ。

「これだ!」

頭が良いもんだから帰るまでに2,3ヶ月かかるもんだから、この本全部暗記したって言われています。それから帰ってくると、徳川慶喜さんが静岡にいるもんだから、静岡に行ってそこで訳したんですよ。それはどう言うことかというと、彼は幕府の時代から住んでいるのでよく知っている。

それは、武士は沢山いるけど、これはみんな殿様にぶら下がって食っている連中なんです・・ということを把握した訳です。

ところが「自助論」を読みますと「天は自ら助くる者を助く」そして国の栄えるか栄えないかは、自らを助ける努力をする人のパーセンテージが高ければ国が栄え、低ければ衰えるという明快な答えです。

当時志を立てて頑張った人で、これを読まなかった人はなしとと言われるように、明治の知識を拓いたのは福沢諭吉であり、その生き方の道を拓いたのは中村敬宇の「西国立志伝」と言われるぐらい・・。
それが訳された東洋の国は、日本だけだったわけです。

だから日本だけが近代化に成功したんですよ。個々の人が志を立てなければ近代化は起こらない訳ですよ。

それから以後アジアの国は近代化が進んでいますけども、それは日本を見たからなんです。今元気なアジアの国は日本を真似したんです。で日本はイギリスを真似したんです。

自助努力の重要性について
今の本場イギリスでも20世紀のはじめから社会主義が強くなっちゃって、どんどんどんどん落ちて来ちゃった訳です。どこまで落ちるかわからないときに、ようやく止めたのがサッチャーです。(マーガレット・サッチャー英国首相(在任1979年~1990年)

そしてサッチャーさんが振りかざしたのが自助論で、このサッチャーさんのお父さんも何もないところから市長さんぐらいになった人ですが、自助論を愛読していたそうです。

(自助論が、どういったところで今教えてくれるものがある?)
学校でも自らやるんだ・・と盛り立てるところがなくて、どうしたら国からもっと引き出せるかという、要するにぶら下がる方にウエイトがかかっている気がするんですね。この感じが良くないんですよ。雰囲気が。
自分がやる・・という雰囲気がわぁーっと盛り上がるんです。まだ中国なんかは特別な政体ではあるけども、小平以来「儲けたい奴は儲けろ!」 と、その雰囲気で ぅわあっ となるでしょ、短期間に。

明治の頃なんか世界中が目を回しているうちに、あっと言う間に日本が近代国家になった
でしょ。雰囲気として「やるんだぁ!」って人がいたんですよ。
ただね。その場合にものすごく差が出来るんですよ。イギリスの場合、救うために力を入れ過ぎちゃっておかしくなった。中国は今救う方に力を入れないから伸びているんです。

②に続きます



②渡部昇一氏語る。 所得税10%、相続税なしで国は栄える!

2010-07-01 14:44:50 | 渡部昇一氏講演

【渡部昇一推薦、時代を読み解く名著】には、
ハイエクの「隷従への道」をあげられました。

フリードリッヒ・ハイエク 1899年~1992年3月23日 1974年ノーベル経済学賞受賞(オーストリア)

代表作「隷従への道」 

ハイエクは、経済を強くするには、出来るだけ国家は規制や干渉すべきではないという小さな政府的考えを説いた学者で、1974年にノーベル経済学賞受賞を受賞しました。
入門書としては「隷従への道」を丹念に読み解いた、渡部昇一さんの「自由をいかに守るか」ハイエクを読み直す・・がおすすめです。


(どんな国でも所得税は15%以内で良いはずだとハイエクは言ったそうですね。)
ハイエクさんは、1960年代に何度か日本にいらっしゃいました。そのとき僕は通訳頼まれましてついて歩いていたんですが、講演会でしばしば言われました。
大蔵省だとか日銀だとか経済同友会だとか、そういう所集めて講演会していました。

その時に主税局長さんとも会いました。
「ハイエクさんは15%以内10%でも良いはずだと仰有っていますがどう思いますか」と訊ねたんですね。
日本の税金の総本山はどう思っているか聞いたんですよ。そうしたらやっぱり偉いんですね。ちゃんと計算してましてね。すぐぱっと答えたんです。「皆さんから取らして頂けるんでしたら、10%はいりません。7%で結構です。」とこう言ったんです。

考えてみれば国内総生産は500兆、10%で50兆、7%で35兆なんです。で、当時は所得税は20兆くらいだったんです。だからみんなから取らして頂ければ7%で恩の字だったんです。
いわんや10%なんか取ったら、所得の低い人は免除して余りあるくらいだったんです。それがどうして駄目だったかというと、抜け道がいっぱいあるからです。

一番良いのは、日本人がのびのびすることだと思います。自分の収入の10%納めたら、これ税務署は来ない。例えばうんと働く人は1億10億あるでしょう。10億の収入がある人は、10%の1億税金を納めたら、残りの9億は何に使っても税務署は口を出さないと言ったら気分良いですよ。1億のひとは1千万円です。

(そうしたら、ビル・ゲイツさんが日本に移住して来るかも知れませんよ)
そう。僕もそう思う。これだけ日本は治安が良いのになぜユダヤ人が散らばらないか。ユダヤ人は世界に散らばるものなんです。ひとつの国が危なくなったら逃げるように。
でも日本には来ないんです。所得税が高いから。だから日本は相続税はとらないと・・いらないんです。
ハイエクも言っています。相続税をとらないと言ったら、世界の大富豪が日本に来るんですよ。

大富豪の特徴というのは、過疎地に住む。そして大都市にはセカンドハウスを置くんですよ。アメリカでもイギリスでも大金持ちは、道路から見えるような屋敷じゃ駄目なんですよ。過疎地に住むんですよ。
だから北海道とか空いているとこあるじゃないですか。そうすれば地方税とか、いくら少なくともコンスタントに落ちますよ。(落ちますよぉ)

(今や企業も国際競争で原子力発電所を海外に売らなきゃいけないとか、新幹線を海外に売るとか・・やっぱり勝負するために法人税は他の国に比べると高いと・・法人税を下げる動きはありますけど、法人税を下げると言うことについて、ひとつ・・)

本当に真剣に考えて頂きたいですがね。粗利という概念ありますね、法人税は粗利の10%以上は取らないとか、それ以外のこ面倒くさいものはみんな外し、粗利の10%、個人でも収入の10%、控除とかグダグダ・・税理士のいるようなものはみんないらない。

税理士とか会計士とかは頭の良い人なんですよ。その人たちがやっている仕事は全部後ろ向きなんです。人材の浪費なんです。あの人たちはもっと儲ける方に頭を使うべきであって、税務署対策で一番頭の良い人たちが使われているのはもったいない。

憲法改正というのは重要だと思いますが、その時憲法改正の憲法の中に「国は所得税を10%以上とってはいけない」「相続税はとってはいけない」というのを憲法に入れたらものすごく効き目があると思うんですよ。

日本の今の憲法ではですね。「国は私有財産を犯してはならない」とか書いてあるんですが・・29条でね。
30条ではね、それは法律を改正することによって税率を改正することが出来るんだからね。これは税率を100%にしても良いんですよ。駄目なんです、ザルなんです、あれは。  苦笑

だからねぇ、上限を決めるのを憲法に入れたら日本人の権利を守るんじゃないでしょうか。税金から守るのが一番の人権保護になると思うんですけどね。

以上、未来ビジョンの渡部昇一教授のお話でした。