ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

2002/11/29 (金) 21:55:50 はからめ

2010-07-14 11:22:56 | Weblog

■2002/11/29 (金) 21:55:50 はからめ

10年くらい前の正月、家族で小笠原諸島に行きました。海に入れるように水着を用意して行ったのですが、その年は海水浴が出来るほど暖かくはなかったのです。でも子供達は根性で泳いでふるえていました。ハイキングコースもあって、ガジュマルの森からの帰り道、道ばたには土産物屋で売っている「はからめ」がいくらでも生えているのです。まるで雑草・・というより、小笠原では、「はからめ」は雑草の類です。その「はからめ」を少々持ち帰って事務所の植木鉢の上に置いておくと、少し厚みのある葉から、「子はからめ」がいっぱい出て、根が出て殖えること殖えること。

「これは何?」と聞いたお客さんがいました。そのお客さんは、息子さんの保証人になって資産をなくしてしまい、すっかり元気がありません。
「これは『はからめ』で、とても生命力があるんだよ。土がなくても水がなくても芽を出して根をのばしてこんなに大きくなったんだよ」雑談の何気ない言葉のやりとりの後、お客さんは「この葉を1枚もらいたい」と言いました。

昨夜は、ギルガメシュの「7つの怖れ」のことを考えていて、「7つの怖れ」って何かなって思ったの。生老病死で4つかな・・あとの3つは何かな・・とか、怖れに匹敵しそうな言葉を考えていて、怖れの反対の言葉は何かと考えたの。

「愛」「夢」「調和」「理想」「希望」って数え上げていたら、「はからめ」を思い出しました。雑草の逞しさを見て、何かを感じる人もいる。「はからめ」は大した葉っぱです。

2002/11/30 (土) 09:22:38 ある卒業式

2010-07-14 10:50:09 | Weblog
最近はまっていること。
HPで書いていた8年前の日記です。
じじばば様の介護日記とも言えますが、当時の日常生活です。



■2002/11/30 (土) 09:22:38 ある卒業式

事務所では、毎日人と会います。亭主どのが話好きで自分も良くしゃべるけど、お客様の思いがけない話を聞くこともあります。ある時、こんな話を聞きました。

その方は、市内の中学のPTA会長をなさったことがあるそうです。場面は卒業式での出来事です。
その時の中学校の卒業生に、その当時問題児とされていた男子生徒がいました。その男子生徒が、どんな問題児であったのかは忘れてしまいましたが、足が速くて陸上部の県大会ではじめてトロフィを学校に持ってきてくれました。

卒業式の最中は、壇上から見ると顔を向けている人より、うつむいている黒い頭の方が多いそうだ。その方がPTA会長として話し始めて「・・・君は、はじめて我が校に栄誉をもたらせてくれました。ありがとう・・」と言ったとたん、一斉に顔が上がった。どの顔も「・・君」と聞こえたとき、何を言うのかと一斉に壇上を見上げたのです。そして卒業式は終わり、先生方との懇談も終わり校門から外に出ると、誰もいなくなったその校門の外で、「・・君」が待っていて「有り難うございました」と頭を下げたそうです。
淡々と話してくれたのですが、今でも心に残っています。