ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

素敵な雲水さんたち

2010-12-25 09:54:56 | Weblog
今日は、3ヶ月雲水をして知り合った、素敵な雲水仲間の話をしようかと思います。

3ヶ月の雲水修行は、今では自分の宝物になっています。

私が雲水修行をさせて頂いた精舎では、私が初めてのフル雲水だったようでした。
ここで知り合った週末雲水さん、霊的な方が多かったような気がします。
私はちっとも霊的ではないんです。鈍いんです。
その私が、3ヶ月でどう変わったか、変わらなかったか、気になりません?

今私が読んでいる本は、ブライアン・L・ワイス 山川紘矢、亜希子訳の「未来世療法」です。

つづく

本当にごめんなさい。

年末でしょ。

まだ残っている年賀状印刷の続きをしてきますね~~~




江戸しぐさ

2010-12-25 09:48:55 | Weblog
┌◆【1】◆ 江戸しぐさ ◆
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270年ほど続いた江戸時代の日本人について、外国人が観察した記録が残っています。
渡辺京二氏著の「逝きし日の面影」によると、彼らは異口同音に「こんな美しい愛すべき民族はいない」と日本人を誉めています。

約束は守るし、真面目だし、子供を可愛がるし、友達思いだし、皆で助け合って仕事をしていると言うのです。

また、皆が「こんにちは」、「おはよう」、「さよなら」と挨拶をする、それを小さな子守までが言うものだから、背中の赤ちゃんまでが、語尾だけ真似して「よー」とか「ちわ」とか挨拶すると言うわけです。

イギリスの詩人エドウィン・アーノルドは、日本人を評して、
「日本には礼節によって生活を楽しいものにするという普遍的な社会契約が存在する。その魅力的な態度、礼儀正しさは、謙譲ではあるが卑屈ではなく、精巧ではあるが飾ることもない」と述べています。

このような江戸時代の日本人の身のこなし方は、「江戸しぐさ」と言われています。

1700年代の初め、江戸の人口は100万人を超えていました。
半数が武士で半数が町人です。
武士も町人も全国各地から集まり、異なる習慣や方言が寄り合いました。
皆が気持ちよく楽しく暮らしていくためにはどうしたらよいか。

そこに相手を尊重し、互いに助け合う相互扶助の精神が根付いていきました。
それを具体的な身のこなしや言葉として示したのが「江戸しぐさ」です。

江戸しぐさの生みの親は、町方のリーダーであった町衆です。
商人の中でも上に立つ人たちで、商売繁盛のために、お客様とのよい関係を築き、それを保つためにはどうしたらよいかと知恵を絞り、工夫を重ねた人付き合いのノウハウがベースになっています。
そして商売繁盛の知恵から、一般的な生活の知恵になりました。

基本は相手に対する思いやり、お互い様、惻隠の情です。

江戸しぐさには、「お心肥やし」というキーワードがあります。
心を豊かにし、学問を学び、人格を磨くことに努めるべきだとの戒めです。
それを書物から学ぶだけではなく、手足を動かし、自分で体験して考える実践が大切だと教えます。

江戸の子育てを表している言葉があります。
「三つ心、六つ躾、九つことば、十二文(ふみ)、理(ことわり)十五で末決まる」

「三つ子の魂百まで」がすでに理解されていました。
親は子供が3歳になるまで脳と身体と心をしっかり養育する。
6歳までには箸の使い方や日常生活のルール、良いこと悪いことの判断、
9歳までには世辞や挨拶ができること、
12歳までには商売上の書類や書状を書けること、
15歳までには、世の道理がきちんと分かることと言うことです。
この年齢でその子の行く末を判別しました。

子供の成長段階に応じた教育と言うよりも養育、鍛育でした。
15にもなって躾をしてもダメなのですね。

寺子屋では、「読み書き算盤」とともに、他人の意見を否定せずに自分の考えを出し合う、今で言うブレーン・ストーミング、設定した役割を演じる同じくロール・プレーイングなどが行われていたそうです。

また地域には、相互扶助の「講」がありました。講は地域の問題解決の場であると共に、人々の触れ合いの場で、子供達に江戸しぐさを、手取り足取りで教えることも非常に大切にされていました。

講が生活に組み込まれていたことは、講習会、講堂、講師、講座と言う言葉が今に残っていることからも推察されます。

子供達は、親、学校(寺子屋)、地域(講)で教育されていたのです。

江戸しぐさにはいろいろあります。

「傘かしげ」は雨の日にお互いに傘を外側に傾けてすれ違うこと、
「肩ひき」は人とすれ違うとき肩を路肩に寄せること、
「時泥棒」は訪問時には相手の都合を聞き約束の時間を守ること、
「うかつあやまり」は例えば足を踏まれたとき
「すみません、こちらがうかつでした」と自分から謝ること、
「七三歩き」は道を歩くとき片側により、7割は他の人のために空けておくことなどです。

これらは「往来しぐさ」と言われました。

江戸しぐさの本質は、「立派な人間」を目指すと言うことでした。
「指切りげんまん」「死んだらごめんよ」は、約束は口約束でも絶対に守ると言うことです。
「結界覚え」は「餅は餅屋」で専門家を立てよと言うことです。
「人のしぐさを見て決めよ」とは、相手をよく理解しなさいと言うことです。
「尊異論」とは、丁稚の意見でも違う意見は尊重しなさいと言うことです。

江戸しぐさは、明治の文明開化でなおざりにされ、戦後は高度成長の折にないがしろにされました。

埼玉県教育委員会で、江戸しぐさのビデオを作成したことがありました。
それを観た中学生が感想文で、
「なぜ大人たちは、この美しいしぐさを教えてくれなかったのですか」と記しました。子供達自身は、立派な大人になりたいと求めているのですね。

大人たちはそれに応えていない、しかしその材料はある。
江戸しぐさもそうですし、教育勅語も、昔の修身教科書もある。
立派な大人への道を、ご先祖様はすでに示しているのです。

参考文献:
越川禮子・桐山勝「人づくりと江戸しぐさ・おもしろ談義」(MOKU出版)
越川禮子・林田明大「江戸しぐさ完全理解」(三五館)、その他


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