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服飾ファッション危うし VII かって清王朝世界№1GDP

2024-08-03 | ファッション
清王朝は17~18世紀、世界№1のGDPを誇った「王朝」でした。
(正確には1820年がピーク、それ以降衰退の一途を辿ってしまいました。)
この次期の皇帝は乾隆帝(1711~99在1735~95)。
又、この頃、印を殆ど征服、ユーラシア東部に鎮座する大王朝との交易増等を乞い、
世界制覇を目指す英帝国(立憲君主国民国家)は清にちょめちょめし始めます。
英国王はジョージ3世(1738~1820在1760~1820)。
やがて、努力の甲斐あり、英は乾隆帝に謁見できるアポが取れる事に。
英政府の使命を受けた英全権大使ジョージ・マカートニー(1737~1807)らは帆船軍監で
1792年9月英を出発、翌1793年6月澳門(マカオ)7月首都北京の玄関口天津に到着します。
謁見日は9/14、謁見場は熱河離宮(現河北省承徳市)。
マカートニーは遠路はるばるの来訪による皇帝拝謁の為、一連の朝貢儀礼を許されたとか。
この時の儀式(贈答品遣り取り等々)・交渉内容などは不明ですが、
ジョージ3世宛ての勅命親書から推察されます。(一部新字体に変更)
「天朝物産豊𫞯 無所不有 原不藉外夷貨物 以通有無 特因天朝所産茶葉磁器糸觔
 為西洋各国及爾国必需之物 是以加恩体恤 在澳門 開設洋行 俾得日用有資 並霑余潤」
意訳してみると
「天朝は物産が豊かで満ちあふれており外夷の物品に頼る必要などさらさらない。
 それでも我が国の茶葉・磁器・生糸がないと困るだろうから恩恵を加えて優遇し
 貿易をさせてやっているから過分な要求など持っての他、従順であれ。」ってな感じ。
マカートニー一行旅団に清王朝文化に精通した通事がいらしたのかしら
「外夷の物品に頼る必要などさらさらない」の文言から
英帝国の産業革命の走り、紡績機・綿紡織機で製作された最新綿製品に売り込み交渉
等々があったと思われます。しかしながら、
清王朝は英帝国主義国に「けんもほろろ」・「木で鼻を括る」・「歯牙にも掛けない」
「華夷思想」の伝統を受け継ぎ・基づいた王道対応です。
「何せ私達は世界の中心に住まう文明人、野蛮人はお黙り」って感じでは?
後理屈では、天下制覇国、清王朝は遠く離れた外夷には「草・忍び・間諜」を入れず
情報収集活動を怠っていたのやも知れません事よ。

ところで、わたくしども ZIPANGU は「夏休み」を頂きま~す。
それでは皆様、お元気で、ご機嫌よう。

 

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