CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-128「少年と犬」(アメリカ)

2023年05月31日 01時12分41秒 | アメリカ映画
ポップコーン無しで映画とは
 2024年、第4次世界大戦のせいで大地は荒れ果て、遺伝子変異により女性は生まれなくなっていた。生き残った人類は地上と地下シェルターに分かれて暮らし、地上では食料と女性をめぐって醜い争いが繰り返されている。
 そんな中、テレパシーで会話できる犬ブラッドと少年ヴィックは、互いに支えあいながら地上を放浪する日々を過ごしていた。
 ある日、地下から来た少女クイラを見つけたヴィックは、ブラッドの忠告も聞かず、彼女を追って地下世界へと足を踏み入れる。(「作品資料」より)


 1975年に製作された、近未来を舞台にしたSFコメディ。

 日本では劇場初公開。

 近未来とされる時代は、2024年。

 現実的には来年ことだな。

 よく未来が舞台になる作品は、荒廃した世界が広がるという設定が多いが、本作もご多分に漏れず、第4次世界大戦中に発射されたミサイルによって世界が荒廃してしまっているという設定。

 そんな世界で、ヴィックという少年は、ブラッドという名の犬と共に地上をさすらっている。

 荒廃した世界では食料が枯渇しており、ヴィックは食料を手にするため、危険な行動も辞さない。

 更に、地上には女性もおらず、性欲を抱えたヴィックは、女性を探知できるブラッドに頼って女性を探し求める。

 このブラッドが喋る犬であるが、どうやら後から知ることによると、話が出来るのはヴィックとだけで、テレパシーのようなもので話しているらしい。

 クイラという女性を見つけたヴィックは、下の世界へ逃げ込んだ彼女を見つけるため、ブラッドを残し下の世界へと向かうが、そこで思わぬ窮地に陥る。

 下の世界は、満ち足りた世界のように見えるが、常に委員たちが見張っており、彼らに異を唱えた者たちは農場送り、処刑される。

 クイラも農場送りにされそうになるところを、ヴィックと共に脱出し、地上の世界へ戻る。

 ヴィックとクイラ、そしてブラッドはこの先地上でどのように生きていくのかというところであるが、まさかのブラックな結末を迎える。

 第4次世界大戦は5日間で終わったということで、現実戦争が行われている中で、あながちあり得なくもない未来、2024年をブラック・ユーモア満載で描いており、興味深い話であった。

 ヴィックを演じていたのは若きドン・ジョンソン。

 本作が出世作ということになるらしい。

/5

監督:L・Q・ジョーンズ
出演:ドン・ジョンソン、スザンヌ・ベントン、ジェイソン・ロバーズ、アルビ・ムーア、ヘレン・ウィンストン、ティム・アッキンタイア
於:シネマート新宿

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