CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-132「ハケンアニメ!」(日本)

2022年06月27日 22時23分42秒 | 日本映画
あなたは何を残したいですか
 地方公務員からアニメ業界に飛び込んだ新人監督・斎藤瞳は、デビュー作で憧れの天才監督・王子千晴と業界の覇権をかけて争うことに。
 王子は過去にメガヒット作品を生み出したものの、その過剰なほどのこだわりとわがままぶりが災いして降板が続いていた。プロデューサーの有科香屋子は、そんな王子を8年ぶりに監督復帰させるため大勝負に出る。
 一方、瞳はクセ者プロデューサーの行城理や個性的な仲間たちとともに、アニメ界の頂点を目指して奮闘するが。(「作品資料」より)


 地方公務員からアニメ業界に転職、そしてついにアニメ監督としてデビューすることになった斎藤瞳。

 その作品と同じ時刻に別のチャンネルで、天才と謳われ、瞳が憧れる監督、王子千晴が製作するアニメとぶつかることとなる。

 アニメへの想いを作品に込めながら、憧れの王子千晴を越えるため瞳が日夜奮闘する姿を描く作品。

 現在、日本ではアニメの人気も高く、そのクオリティは世界も惹かれるもの。

 そんなアニメ製作の世界に憧れる人も多いだろうが、作品を生み出すために、どれだけの数の人が関わり、どれだけの困難があるのかを知らせてくれる作品である。

 一応、瞳と千晴の対決、どちらが視聴率を稼げるかという話が主線となっているが、そこにアニメ製作に関わる瞳やスタッフたちの苦悩と想いを描く。

 王子千晴も敵役ということではなく、彼自身もアニメ製作にもがいており、その想いを表わしている。

 何とかデビュー作で納得のいく、多くの人に夢を与えるような作品を作ろうとし、その想いをスタッフにぶつけたりするが、スタッフも曲者揃いで、それ故瞳の想いが空回りしてしまうところが面白かったりする。

 アニメだけには限らないが、一つのモノを作り出すのに、多くの人がそれぞれの想いを持って携わっているんだなと感じさせるな。

 一応、瞳や千晴が監督するアニメ作品自身も見せてくれる展開。

 これだけ一つの作品に情熱を注げば、終わってしまうと抜け殻のようになってしまうのも判る気がするな。

 一応対決様式はとっているが、それぞれの想いを描いた話で、応援作品となっているのかな。

/5

監督:吉野耕平
出演:吉岡里帆、中村倫也、工藤阿須加、小野花梨、高野麻里佳、前野朋哉、矢柴俊博、新谷真弓
   松角洋平、水間ロン、前原滉、みのすけ、古館寛治、徳井優、六角精児、柄本佑、尾野真千子
於:新宿バルト9

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 22-131「炎の少女チャーリー... | トップ | 22-133「ファンタスティック... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事