CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-024「決戦は日曜日」(日本)

2022年01月29日 00時08分28秒 | 日本映画
もうまずいコーヒーは飲みたくないんで
 とある地方都市。地域に強い地盤を持つ衆議院議員・川島昌平の事務所で私設秘書として働く谷村勉は、川島のサポートに徹する仕事に満足していた。
 ところが、衆議院解散のタイミングで川島が病に倒れてしまう。次の選挙で川島の地盤を引き継いで出馬することになったのは、川島の娘・有美だった。
 世間知らずで自由奔放だが熱意だけはある有美に振り回されながらも、彼女を当選に導くべく奔走する谷村だったが。(「作品資料」より)


 私設秘書として代議士の川島昌平の下で働いていた谷村勉。

 しかし、その川島が病に倒れ、次の選挙に出馬することになったのが、川島の娘、有美。

 世間知らずで奔放、しかしやる気だけはある有美に振り回される谷村。

 暴言や暴挙も数知れず、谷村はその後始末に奔走することになる。

 谷村が、何も知らない有美に振り回されながらも、熱意を持って有美をサポートし、当選へと漕ぎ着ける話かと思っていたのだが、実際は谷村はのらりくらりと有美にアドバイスや時に脅しのような文句をかけながら、有美を当選させようと半ば強制的に語り掛ける。

 候補になった経緯や、有美が途中で選挙を止めると言い出した時にかける言葉は、結構穏やかながらも怖いものがあったな。

 選挙、議員の裏側ってこんなものなのかと思わされる驚きもある。

 基本コメディなので、有美の暴走と谷村たちの少し冷ややかな対応が笑いを誘う。

 それでも、当選に向けて最後は頑張るのかと思ったら、有美と谷村は違う方向へ進もうとする。

 地方都市という設定のため、地元とのしがらみ、腹黒の議員たちの関係などもあからさまであったが、最終的には有美と谷村は、また違う目標へチャレンジするという結末。

 熱意と暴挙が紙一重となっている有美の言動と、どこか冷めたように対応する谷村のコントラストも妙で、何度も笑わせられるコメディであった。

 しかし、有美のような言動をしている候補者だと現実的には当選は難しいだろうな。

/5

監督:坂下雄一郎
出演:窪田正孝、宮沢りえ、赤楚衛二、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真、駒木根隆介、前野朋哉
於:グランドシネマサンシャイン池袋

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