CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-071「七つの会議」(日本)

2019年03月20日 00時46分45秒 | 日本映画
これが会社組織、サラリーマンというやつなのか
 都内にある中堅メーカーの東京建電。定例の営業会議では営業部長・北川の激しい檄が飛び、厳しい叱責にみなが震え上がる中、のんきにイビキをかいている万年係長のぐうたら社員・八角民夫。
 そんな彼が年下のエリート課長・坂戸をパワハラで社内委員会に訴えた。すると委員会が下した裁定は意外にも左遷という厳しいものだった。北川の信頼も厚いエースへの思いがけない処分に、社員たちの間に動揺が広がる。
 そんな中、新課長に着任した原島は、一連の不可解な人事の裏に何があったのか、その真相を探り始めるのだったが。(「allcinema」より)


 TVドラマ「半沢直樹」「空飛ぶタイヤ」等の池井戸潤原作の社会派エンターテインメント。

 厳しいノルマを課せられ、叱責も飛ぶ中、会議では居眠り、周囲がノルマ達成のためあくせくと働く中、定時で帰り、有給もしっかり取るぐうたら社員として名高い八角民夫。

 しかし何故か営業部に残り、堪忍袋の緒が切れた課長の坂戸を逆にパワハラで訴えると、エリート課長の坂戸は左遷。

 その後も八角を追い出そうとする者たちが異動させられてしまう。

 いったい八角にはどんな秘密があるのか。

 会社に対し、大きな貸しでも作っているのか、気になるところ。

 それを不思議に思い、更に八角に不正の疑惑も浮上する中、坂戸の代わりに課長となった原島と事務処理をしている浜本が調べ始める。

 やがて、それが思いもしなかった会社の秘密と闇に突き当たることになる。

 そして、かつてはエリート社員であった八角がぐうたら社員になった理由。


 同じ会社員として、多少誇張されているような気はするが、ノルマ、目標達成や、営業と経理の対立というのは、よく判るような感じ。

 業種は違えども、会社勤めの人間には身に沁みる部分もある。

 しかし、八角のように飄々と会社生活を送れるものでもないからな。

 そして、後半は異動の裏に隠された真実。

 日本の会社の闇を浮き彫りにした内容。
 これって、必ずしもフィクションとは言い難いな。

 最後の八角の台詞も考えさせられる。

 なかなか内容に関してもミステリアスな部分もあり、面白い作品であった。

/5

監督:福澤克雄
出演:野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、藤森慎吾
   朝倉あき、岡田浩暉、木下ほうか、吉田羊、土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平
   春風亭昇太、立川談春、勝村政信、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也
於:TOHOシネマズ日比谷

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