最後の願いは、復讐したい
継母と義理の姉たちからの虐待に苦しむ日々を送るシンデレラ。
ある日、庭で見つけた不思議な本を読むと、彼女の前に魔法使いのフェアリーゴッドマザーが現れる。「舞踏会で王子様と踊りたい」と願ったシンデレラは、魔法の力によって舞踏会に参加することができ、憧れの王子と対面する。しかし王子や継母たちは、舞踏会に参加している人々の前でシンデレラのドレスを剥ぎ取り、全裸にして嘲笑する。
辱めを受けたシンデレラは復讐を誓い、ガラスの靴を凶器に変え、邪悪な人間たちを残虐な手段で次々と血祭りにあげていく。(「作品資料」より)
これまた誰もが知る童話「シンデレラ」をモチーフにして製作されたバイオレンス・ホラー。
基本ラインは同じで、継母や義姉たちから奴隷のように扱われていたシンデレラ。
継母であるダイアー夫人や義姉のイングリッドやハンナたちのシンデレラへの扱いは、かなり酷いものである。
しかも彼女らの悪辣さはスプラッタな残虐さまで見せる。
シンデレラは、城の舞踏会に出席して、レヴィン王子と踊ることを夢見る。
そこで偶然見つけた本からフェアリーゴッドマザーが現れ、シンデレラの夢を叶える。
しかし、舞踏会では王子や参加者たちから嘲笑と辱めを受け、ついにシンデレラは復讐を願う。
あとは、シンデレラによる残虐な復讐劇が繰り広げられる。
ストーリーはシンプルで、判りやすい復讐譚であるが、残酷なスプラッタ描写が多数。
ガラスの靴は登場するが、履くというより凶器として使用。
フェアリーゴッドマザーの容姿もかなり醜悪な感じで、いかにも邪悪な雰囲気。
前半のシンデレラの酷い扱いを見ていると、後半の展開にはスッキリしたものを感じなくもないな。
話としては面白い1本だった。
最後はまさかの女王になるという。
/5
監督:ルイーザ・ウォーレン
出演:ケリー・ライアン・サンソン、クリッシー・ウンナ、ダニエル・スコット、ローレン・バッド、ナターシャ・トシーニ、サム・バレット
於:池袋HUMAX CINEMAS
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