CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-084「マリオネット 私が殺された日」(韓国)

2019年04月06日 10時48分13秒 | 韓国映画
どんなに頑張っても別の人間にはなれないから
 14年前、女子高生だったミナは同級生の男たちによって強姦され、その様子を撮影した動画がネットにアップロードされ韓国全土に衝撃を与えた。
 被害者をまるで魂のない人形のように扱うその非人道的な様子から“マリオネット事件”と呼ばれた惨劇は人々の記憶に深く刻まれ、犯人たちが逮捕されてもミナが当たり前の人生を歩むことはできなかった。ミナはソリンと名前を変え、別人として生きることを選んだ。
 トラウマと戦いながら夢だった教職に就き、愛する人との結婚も間近に控え、少しずつ人生を取り戻していた矢先、彼女を再び悪夢へと誘う一通のメールが届く。(「KINENOTE」より)


 一人の女子高生、ミナが学校の先輩と付き合い始める様子から物語は始まる。

 それと並行して、高校の女教師、ソリンがクラスで授業を行い、近々結婚するという様子が映し出される。

 やがて、ミナとソリンは同一人物だということが判るが、ミナはその先輩に騙され、輪姦された上に、その映像をネットにアップされてしまう。

 そして、ソリンは机の上に置いてあった飲み物を口にしたところ眠りに落ちるが、目が覚めると携帯に自らのあられもない姿を送られ、14年前の悪夢が甦ってくる。

 マスターと名乗る人物からのメールに脅えながら、果たしてマスターが何者なのか調べようとするソリン。

 もしかすると、14年前の事件の犯人が再びソリンに手を伸ばしてきたのか。

 この犯人が何者なのかというのが突き止め辛いような話だなと思っていたが、やがて教え子の中にも被害者が現れ、ソリンは彼女にも話を聞いて調べを進めていく。

 ソリンは、14年前に事件を担当した、元刑事も訪れ、当時の犯人の現況を調べてくれるよう頼んだりする。

 果たして、ソリンを映した犯人は14年前と同じ人物なのか。


 序盤は、ミナが暴行を受けるシーンなどがあって、あまり気持ちのいいものではない。

 その後は、ソリンそして元刑事の探偵行が繰り広げられ、ミステリー要素も相俟って、興味深くなってくる。

 犯人については、尾行の件からもしかしてと思わせるところがあったが、マスターにいたっては、まさかと思うような展開だったな。

 題材としては、あまり気持ちのいいものではなかったが、ミステリー要素も強く、最後にアッと驚くような真実を見せ、なかなか面白いミステリーであった。

 それにしても、誰が持ってきたか判らない飲み物を飲むのはやっぱり危険だな。

/5

監督:イ・ハンウク
出演:イ・ユヨン、キム・ヒウォン、キム・ダミ、イ・ハクジュ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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