CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-322「羊とオオカミの恋と殺人」(日本)

2019年12月21日 00時30分12秒 | 日本映画
人と交わるのは自分が正気かどうか確かめるため
 大学受験に失敗し、人生に絶望した青年・黒須越郎は、自宅アパートで首を吊って自殺を図り、失敗した。その拍子に壁に小さな穴があき、覗くと隣の部屋が丸見えに。そこには清楚な美女・宮市莉央が住んでいた。以来、穴を覗き続けた黒須は、たちまち宮市に恋してしまう。
 ところがある日、その宮市が部屋に男を連れ込んだかと思うと、鮮やかな手さばきで男の喉笛を切り裂く殺人現場を目撃してしまう。思わず声が出て覗きに気づかれるも、観念して愛を告白するとなぜか2人は付き合うことに。
 宮市とラブラブなデートを重ね、幸せを噛みしめる一方、デート中にも殺人を繰り返す彼女に、次は自分の番かと不安を拭えない黒須だったが。(「allcinema」より)


 人生に嫌気が差し、自殺を図ろうとした青年、黒須越郎。
 偶然開いてしまった壁の穴から隣を覗くと、そこには清楚な美女、宮市莉央が住んでいることを知る。

 ついつい穴から覗いてしまう黒須であったが、ある夜、宮市が連れ込んだ男性を手際良く殺すところを目撃、しかもそれを知られてしまう。

 自分も殺されてしまうかと思った黒須であったが、意外にも2人は付き合うことになる。

 殺人を繰り返す宮市とそれを知りながらも彼女のことが好きな黒須。

 果たして2人の関係の行く末は。


 人気アプリ・コミックを原作としている作品。

 サスペンスフルな要素をまとったラブ・ストーリーである。

 こういう設定であると、黒須の献身的な気持ち、そして最初は興味本位であるだろう宮市の黒須への気持ちの変化によって、宮市の殺人への欲求が変わっていくのだろうとは思う。

 しかし、宮市の殺人の後処理をする延命寺という女性が語る宮市のことから推し量っても、なかなかそれは難しいような感じ。

 恋敵になりそうな川崎春子という女性も登場する。
 彼女も宮市のターゲットになりそうな状況。

 果たして、何とも歪な状況での関係である黒須と宮市の行く末はどうなるのか。

 
 もしかすると黒須も宮市への愛情が故、自分も殺人を犯すのではないかと思ったりもするが。

 結局、これは究極のSとMの話だということか。

 穴から覗くというと「屋根裏の散歩者」「真木栗ノ穴」を思い出させるが、ちょっと変わった設定のラブ・ストーリーということで、興味惹かれるところはあったな。

/5

監督:朝倉加葉子
出演:杉野遥亮、福原遥、江野沢愛美、笠松将、清水尚弥、一ノ瀬ワタル、江口のりこ
於:池袋シネマ・ロサ

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