CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-263「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」(アメリカ)

2023年10月15日 20時23分00秒 | アメリカ映画
部屋に入るまで帰らない
 2011年11月19日、早朝のニューヨーク。双極性障害を患うケネス・チェンバレンは、就寝中に医療用通報装置を誤作動させてしまう。安否確認にやって来た3人の警官に、ケネスはドア越しに通報は間違いだと伝えるが信じてもらえない。
 最初は穏便に対応していた警官たちは、ドアを開けるのを拒むケネスに不信感を募らせ、次第に高圧的な態度をとるようになっていく。(「作品資料」より)


 2011年に実際に起こった事件を基に製作されたサスペンス。

 黒人の男性、ケネス・チェンバレンが、白人警官に殺されるまでの90分間を、ほぼリアル・タイムで描いている。

 医療機器の通報装置を誤作動させてしまったケネス。

 警官三人が、安否確認のためアパートの部屋にやって来る。

 ケネスは、警官たちにドアを開けずに、大丈夫だから帰ってくれと言う。

 無事を目認したい警官たちは、ドアを開けるよう要請するが、ケネスは頑なに拒否する。

 最初の対応はまずいんじゃないかなと思ったが、ケネスは双極性障害を患っているようで、更に過去に警官に酷い目に遭ったこともあるよう。

 それ故の対応のようで、警官たちも障害を抱えていることを知るのだが、その対応は驚くもの。

 ついにドアをぶち破ることにする警官たち。

 作業をしている間にも、警官たちは、地域に対する偏見や黒人に対する侮蔑の言葉を口にする。

 ケネスの姪やアパートの居住者が見ている中、どのような経緯でケネスは殺されることになるのか。 

 ケネスの恐怖に怯える姿と警官たちが部屋に強制的に入っていこうとする展開に結果を知れども、緊張感が高まっていく。

 実際の殺害シーンは、判らないが、本作のような殺害なら完全に殺人事件だと思うのだか。

 何とも救いようのない話であるが、展開としては非常に惹き込まれる作品だった。

/5

監督:デビッド・ミデル
出演:フランキー・フェイソン、エンリコ・ナターレ、アニカ・ノニ・ローズ、スティーブ・オコネル、ベン・マーテン、ラロイス・ホーキンズ
於:新宿シネマカリテ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 23-262「ミュータント・ター... | トップ | 23-264「グランツーリスモ」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカ映画」カテゴリの最新記事