CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-136「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(日本)

2023年06月08日 01時03分25秒 | 日本映画
100回に1回はいいことを言う
 相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。
 青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の噂を聞いた。それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。
 しかし、美術館職員に「黒い絵」の存在を知る者はなく、データベースによってヒットしたその保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。(「作品資料」より)


 荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフとなるコミックが原作であり、その実写化ドラマ「岸部露伴は動かない」の劇場版となるのが本作。

 原作は未読でドラマも未見。

 そういうものがあるというのを初めて知った具合。

 人気漫画家である岸部露伴は、相手を本にして、その記憶を読み、指示も書き込むことも出来る能力〝ヘブンズ・ドア〟という特殊能力を持つ。

 スタンドなのか。

 その岸部露伴が、ふとしたことで、この世で最も黒い絵のことを思い出し、それを見つけに担当編集の泉京香と共に、フランス、パリのルーヴル美術館へ向かう。

 そんな絵の存在はルーヴルに知る者はなかったが、調べてみるとその保管場所は、今は使われていない倉庫であった。

 その倉庫に足を踏み入れた露伴たちは、黒い絵の恐怖を体験することとなる。

 物語は、露伴の青年期が描かれ、漫画家になったばかりの頃に、奈々瀬という謎の女性と出会い、黒い絵のことを聞かされることが描かれ、ことの顛末の後には、奈々瀬の正体が明かされると共に、黒い絵が描かれた悲しき経緯も描かれる。

 サスペンス風味ではあるが、ルーヴルでの黒い絵の顛末はそれ程驚くものではなかったな。

 その後に明かされる黒い絵が描かれた経緯など、人間ドラマ的な要素の強い作品であった。

 奈々瀬の旧姓が最後に明かされるが、それがどういう影響を持つのか、今一つ図りかねたな。

 サスペンス風のドラマで、岸部露伴というキャラ、また意外と露伴の担当編集である泉京香というキャラも面白く、興味深い作品であった。

/5

監督:渡辺一貴
出演:高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜、安藤政信、美波、池田良、前原滉、中村まこと、増田朋弥、白石加代子、木村文乃
於:TOHOシネマズ池袋

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