CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-323「氷菓」(日本)

2017年11月12日 00時02分48秒 | 日本映画
決して英雄譚ではなかった
 神山高校に入学した折木奉太郎。省エネ主義がモットーの彼だったが、姉の命令で廃部寸前の古典部に渋々ながらも入部するハメに。その古典部にはもう一人、名家のお嬢様・千反田えるが“一身上の都合”で入部する。
 すると、好奇心旺盛で“わたし、気になります!”が口グセのえるは、奉太郎の類い希な推理力に気づくや、彼を巻き込みつつ学園に潜む様々な謎に首を突っ込んでいく。
 やがて奉太郎とは中学から一緒の福部里志や伊原摩耶花も古典部のメンバーとなり謎解きに加わっていく。
 そんな中、えるからかつて古典部に在籍していた叔父を巡る奇妙な謎を解明してほしいと依頼を受ける奉太郎だったが。(「allcinema」より) 


 米沢穂信の人気小説を実写映画化した作品。

 神山高校の古典部に入部した、省エネ主義をモットーとする折木奉太郎が、お嬢さまの千反田えるに振り回されながら、周囲で起こる様々な謎を解き明かしていく様を描いたミステリー。

 謎と言っても学校内のちょっと不思議な出来事で、えるが気になったことを奉太郎が解き明かしていくという青春学園ミステリー。

 そして本作で一番の謎となるのが、えるの叔父で古典部の先輩であった関谷純の身に起こった33年前の出来事と、その後彼が失踪する前に、えるに残した言葉が何であったかを思い出させるというもの。

 奉太郎とえる、そして奉太郎の中学からの友人、福部里志や伊原摩耶花らが、それぞれ33年前に学園で起きた事件と関谷純の身に起こったことを調べ、推理していく。

 1968年が33年前ということは2001年ぐらいの時代設定か。
 携帯電話は出てこなかったな。

 奉太郎が推理を働かせていく様と、それによって解き明かされる謎など、面白い話ではあった。

 33年前に学園で起こった事件の顛末。
 神山高校の学園祭につけられた名前の由来。
 そして古典部員であった関谷純が発行した文集〝氷菓〟に込められていた想い。

 学校で起こった出来事ということで、そんなに大きな事件を推理するというわけではなかったが、それでも解き明かされると、その真相は興味深いものだった。

 奉太郎ら古典部員が調べて、推理する展開であるが、当時を知るOBを探して話を聞いた方が早いだろうなとはずっと思っていたが、そうすると設定が崩れるか。

 結局真相を話すのは、という展開であったが。

 
 高校生が推理していくという話ではあったが、ミステリーとしてなかなか面白い作品だった。

/5

監督:安里麻里
出演:山﨑賢人、広瀬アリス、小島藤子、岡山天音
    天野菜月、眞島秀和、貫地谷しほり、本郷奏多、斉藤由貴
於:シネマサンシャイン池袋

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