CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-355「女神の見えざる手」(フランス・アメリカ)

2017年12月24日 00時45分25秒 | フランス映画
勝つ能力だけを信じている
 大手ロビー会社“コール=クラヴィッツ&W”で働くエリザベス・スローンは、手段を選ばない巧妙な戦略と妥協のない仕事ぶりで高く評価される花形ロビイスト。
 ある日、銃擁護派団体から新たな銃規制法案の成立を阻止してほしいと依頼を受けるが、これをきっぱりと断るエリザベス。
 その情報を聞きつけた小さな新興ロビー会社のCEO、シュミットから誘いを受けると、彼女は部下を引き連れ電撃的に移籍し、規制法成立へ向けた大胆かつ巧妙なロビー活動を開始するのだったが。(「allcinema」より)


 目的のためなら手段も選ばないという辣腕女性ロビイストのエリザベス・スローン。

 銃擁護派団体から銃規制法案成立阻止の仕事を依頼されるが、彼女はそれを断り、逆に規制法案賛成派の小さな会社に移籍し、法案成立のため活動を開始する。


 物語は、スローンが聴聞会に呼ばれたところから始まり、彼女が聴聞会に召還されるまでの経緯、そして銃規制法案成立のために活動、闘いを繰り広げる姿が描かれる。

 
 アメリカにおける、銃乱射事件の悲劇というのは大きな問題となっているものだが、政治家を支援する銃協会の強大さもよく聞くもの。

 そんなアメリカで銃規制法案を通過させるというのはかなり至難の業。

 スローンはそんな大きな壁を乗り越えるため、様々な手練手管を繰り出し、時には仲間をも欺き、一線を越えることも辞さない。

 そんなスローンと敵陣営との丁々発止の対決が興味深かったな。

 味方をも欺く手段を講じて、有利に闘いを進めていくスローンであるが、敵陣営はそんな彼女を聴聞会にかけることで、流れを変えようとする。

 聴聞会で不利な状況へと陥っていくスローン。

 果たして、聴聞会をスローンは切り抜けられるのか。そして銃規制法案は通過するのか。


 スローン自身の背景の描き方は多少弱かったかなと思ったが、法案を巡るロビイストたちの対決、そしてスローンが繰り出す手段など興味深く、面白い作品だった。

 最後もアッと驚く展開となり、ある意味観ている者の期待を裏切らないラストだったな。

/5

監督:ジョン・マッデン
出演:ジェシカ・チャスティン、マーク・ストロング、ググ・バサ=ロー、アリソン・ピル、ジョン・リスゴー
   マイケル・スタールバーグ、ジェイク・レイシー、サム・ウォーターストン、デヴィッド・ウィルソン・バーンズ
於:角川シネマ新宿

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