CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-220「空気殺人 TOXIC」(韓国)

2022年09月29日 23時39分24秒 | 韓国映画
これはいい、国も安全を保証している
 大学病院の救命救急室で働く医師テフン。ある日、彼の息子ミヌが、意識を失った状態で病院に運び込まれる。診察の結果、ミヌは肺が硬くなる急性間質性肺炎であることが判明。さらに、テフンの妻ギルジュも同じ病気で突然亡くなってしまう。
 不審に思い調査を始めたテフンと義妹ヨンジュは、病気の原因が家庭で日常的に使用していた加湿器用の殺菌剤にあることを突き止める。販売元の世界的企業オーツー社は、自社製品に有害化学物質が含まれていることを隠したまま、17年間も販売を続けてきたのだ。
 テフンをはじめ多くの被害者たちは、真実を明らかにするべくオーツー社に立ち向かうが。(「作品資料」より)


 2011年に実際に起こった事件を基に製作された作品。

 タイトルから、巧妙な殺人犯が施したトリックを扱った作品かと思った。

 医師のテフンの息子、ミヌが突然意識を失い、入院。

 更に妻のギルジュが急死する。

 二人とも肺疾患を患っているが、その原因に不審を抱いたテフンは、義妹の検事であるヨンジュと共に調査を開始し、同じような病で亡くなった人や苦しんでいる人がいることを知る。

 やがて、加湿器に使われる殺菌剤が有毒性があることを知ったテフンたちは、販売したオーツー社を相手どり訴訟を起こすが、オーツー社は様々な手管で自分たちの非を隠蔽しようとする。

 大手優良企業であることを盾に、大金を投じて検査を改竄したり、買収を行ったり。

 果たして、テフンたちの訴えは通るのか。

 オーツー社の行っていることは悪徳企業そのものである。

 次から次へと手を伸ばして、訴訟を退けようとする。

 その先頭に立つのは、次期CEOのウシク。

 人の命を何とも思わない企業に対し、憤りを感じるが、もしかすると良心に引っかかるものが出るのではないかと思ったが、それ以上のことがあったんだな。

 人命に影響を及ぼすことを知りながら商品を販売する。

 こんなことをされたら消費者はたまったものではない。

 裁判も有って無きが如しという感じで進んでいく。

 物語の展開としては非常に興味深い作品であった。

 実際の事件を基にしているということであるが、いまだに決着は付いていないような感じだな。

/5

監督:チョ・ヨンソン
出演:キム・サンギョン、イ・ソンビン、ユン・ギョンホ、ソ・ヨンヒ、キム・ハオン
於:シネマート新宿

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