CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-208「夏へのトンネル、さよならの出口」(日本)

2022年09月17日 23時18分07秒 | 日本映画
借りた傘も錆び付いてきた
 とある田舎町で噂されている「ウラシマトンネル」。その不思議なトンネルに入ると、あるものを失う代わりに欲しいものが何でも手に入るのだという。
 掴みどころがない性格に見えて過去の事故が心の傷となっている高校生・塔野カオルは、芯の通った態度の裏で自身の理想像との違いに苦悩する転校生・花城あんずと、トンネルを調査してそれぞれの願いをかなえるため協力関係を結ぶ。(「作品資料」より)


 ある田舎町で噂されている、欲しいものが手に入るが、その代わりに失うものがあるという〝ウラシマトンネル〟

 偶然、そのトンネルを見つけた塔野カオルと転校生の花城あんずは、それぞれ欲しいものを手に入れるため、二人でトンネルを調べ始める。

 そんな二人の行き着く先を描いた青春ファンタジー。

 トンネルの中と外では時間の進みが違うようで、トンネルの中では僅かな時間であったが、外では何時間も過ぎている。

 トンネルの中で過ごす時間が長ければ長いほど、外の時間は、年月はどんどん進んでいくということ。

 二人は、トンネルを攻略しようと、何度も二人で訪れるが、二人で過ごす時間が長くなれば長くなるほど、徐々に惹かれ合っていく。

 しかし、カオルが失ったものは大きく、それが彼に大きな影を落としている。

 花城の気持ちがちょっと変わっていくのに対し、カオルはどんどん進んでいく。

 しかし、ようやくカオルは気付くという顛末なんだな。

 ウラシマトンネルというミステリアスな設定があれど、やはり行き着くのはこういうところになるのだな。

 ファンタジーであり、ロマンスということ。

 カオルも花城も、ちょっと変わったところがあるというキャラで、そんな二人がウラシマトンネルで望みのものを手にれられるのか、そして二人の関係がどうなっていくのか気になる展開。

 二人が住む町は、単線の電車が走り、鹿と接触して遅れるということが多々あるというのが面白かったな。

/5

監督:田口智久
声の出演:鈴鹿央子、飯豊まりえ、畠中祐、小宮有紗、照井春佳、小山力也、小林星蘭
於:TOHOシネマズ池袋

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