CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-209「こどもつかい」(日本)

2017年07月10日 00時20分25秒 | 日本映画
おまえなんかいらない
 郊外の街で小さなこどもが失踪した3日後に、その周りの大人が謎の死を遂げる不可解な事件が相次いで発生する。
 この連続不審死事件を調べる新人記者の駿也は、戻ってきたこどもたちが口ずさむ不思議な歌に事件解決の糸口を見つける。
 そんな中、駿也の恋人で保育士として働く尚美が、ふとしたことから一人の男の子の怨みを買ってしまうのだったが。(「allcinema」より)


 「呪怨」シリーズの清水崇監督の最新ホラー。

 子供を虐待する一人の母親。
 その子供が行方不明となるが、気付くと戻っている。
 
 しかし、その子供の様子はちょっとおかしく、更に不思議な歌をつぶやいている。

 そしてそれから3日後、母親は不可解な死を遂げる。

 そんな不審死事件を調べる新人記者の駿也は、〝トミーの呪い〟という都市伝説を耳にする。

 同じ頃、駿也の彼女である保育士の尚美は、ふとしたことで一人の男の子を怨みを買ってしまう。

 尚美もトミーの呪いをかけられたことを知った駿也は、尚美と共に、都市伝説の元となった事件を調べ、何とか呪いを解こうと奮闘する。


 虐待を受けている子供たちが、謎の黒マントの男と出会い、大人たちに呪いをかけていくという話。

 一度失踪した子供が戻ってから3日後、大人は奇妙な死を迎える。

 3日間という期限があり、呪いを解くため、子供たちが口にする歌の内容を調べ、その曲が作られた場所へと向かう駿也と尚美。
 王道的ではあるが、死へのタイム・リミットがあるというのは緊張感がある。


 前半はなかなか怖さもあり、呪いの起源となるものも興味深かったが、黒マントの男がその姿を露わにした後は、ホラー要素よりもダーク・ファンタジー要素の方が濃くなっていたかな。

 黒マントの男を演じたのは、滝沢秀明。もしかすると映画で見るのは初めてかもしれない。
 化粧と奇抜な衣装をまとっての熱演だったが、恐怖感はあまり感じられなかったな。

 さすがに伽耶子とまではいかなかったよう。
 呪いの雰囲気も別モノの感じではあるが。


 黒マントの男が呪いをかける発端となった事件は哀しいものではあったな。

 子供が被害者になるというのは、やっぱり辛いものである。

 
 尚美に関して言えば、何となくその様子から幼い頃の体験、そしてトミーの呪いとの関わりは、何となく予測できるもの。

 そこから結末はどうなるのだろうと思ったが、意外とそんなに捻った感じのものでなく、ストレートな決着だったな。

 そんなことで呪いは解かれるのかというものであったが。


 呪いの発覚とそれを解くための奔走など、展開としてはホラーの定番という感じであったが、全体的には恐怖感はそれ程なくて、ダーク・ファンタジーっぽい感じのする作品であった。

 恐怖面は物足りなかったかな。

/5

監督:清水崇
出演:滝沢秀明、有岡大貴、門脇麦、根本真陽、須藤温子、ジェームス・サザーランド、ヨシダ朝
    森下能幸、尾上寛之、河井青葉、田辺桃子、中野遥斗、玄理、山中崇、吉澤健、西田尚美
於:池袋HUMAX CINEMAS

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