CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-182「怪物はささやく」(アメリカ・スペイン)

2017年06月10日 00時59分50秒 | アメリカ映画
物語には二面性がある
 教会の墓地が見える家で母親と2人暮らしの13歳の少年コナー。母親は不治の病のために余命わずかで、しつけに厳しい祖母とはソリが合わず、おまけに学校でも孤立して、毎夜悪夢にうなされる日々を送っていた。
 そんなある日、不気味な大木の怪物が現われ、“お前に3つの物語を話す。4つめはお前がお前の真実の物語を話せ”とコナーに告げる。
 こうして怪物は毎夜コナーのもとにやって来ては、不思議な物語を語り始めるのだったが。(「allcinema」より)


 主人公のコナーは13歳の少年。
 病気の母親と二人暮しで、学校でも孤立している様子。

 絵を描くのが好きで、空想することも好き。

 しかし、毎夜悪夢にうなされている。

 そんなコナーの前にある夜、イチイの木の怪物が現れ、〝3つの物語を話すので、4つ目はお前が語れ〟と告げる。

 病に侵された母親、そりの合わない祖母、そしてアメリカに住む父親。
 それぞれの関係と、孤独と苦悩の日々を送るコナーが、怪物の話を聞くうちに心の重荷が取り除かれる様子を描いたダークファンタジー。


 イチイの木の怪物は、コナーの想像の産物なのかな。
 コナーにある種の感情が沸き上がった時に現れるような感じだったな。

 この怪物は喋るのだが、モーションキャプチャーと声にあたっているのが、リーアム・ニーソン。
 「ナルニア国物語」シリーズをちょっと思い出させるな。

 怪物が語る物語は、果たしてどういう意味があったのかは、個人的には判りづらかったな。
 物事は見た目どおりはない、裏があるというようなことかな。

 
 その生活環境から、コナーがかなり心に苦しみを抱えているのは判る。
 学校でいじめに遭っているのかなと思ったが、どうやらそれもコナー自身の心に問題がある様子。

 そして幼くして、大きな悲しみに立ち向かうことになるコナーの恐怖が描かれている。


 4つ目の物語は、幼いながらきつく縛られていたものからの解放、心の奥底に隠していたものの発露。そしてそれによってコナーが一つ成長するというものになっていたな。


 判りづらい部分もあったが、少年の心の開放と成長を、怪物の登場というファンタジックな要素で描いて、興味深い作品であった。


 祖母を演じたのは、「エイリアン」「AVATAR アバター」等のシガニー・ウィーバー。
 おばあちゃんというのが似合わないと言うか、イメージがないな。

/5

監督:J.A.バヨナ
出演:シガニー・ウィーバー、フェリシティ・ジョーンズ、ルイス・マクドゥーガル
    リーアム・ニーソン、トビー・ケベル、ジェニファー・リム、ジェラルディン・チャップリン
於:池袋HUMAX CINEMAS

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